日記・コラム・つぶやき

March 19, 2014

『STAP 細胞』騒動で知った事やその他の関心事・・・・

20140319_stapRAG は、 V , J , D の分節に接して存在する RSS (recombination signal sequence) を認識し、DNA 二重鎖切断、断端への塩基の欠失と挿入の後、再結合される。

実は、私は、大きな勘違いをしていました。T細胞受容体の遺伝子再構成について。なるほど、本当に“再構成”だったんですね。私は、シーケンスの一部が部分的に選択されて、不要なものは捨てられちゃうってイメージしていたんです(恥ずかしい・・・でも、昔の教科書にはそんな図が載ってたような・・・)。


世間では、いろいろと大騒ぎしてますが、私は、「なるほど、そういうことだったのね。勘違いしたまま死ぬところだったぜ!」と一人、世間様とは少し違うところで喜んでます。


さてさて、T細胞は、分化しきった細胞の代表格である。なぜならT細胞は分化するとT細胞受容体遺伝子に特徴的な組み換えが起こるから。。。。ハイハイ、わかってますよ!!

んで、STAP 細胞を作る材料としてT細胞を利用した場合、そのT細胞受容体遺伝子に再構成が認められれば、一度T細胞に分化していた細胞から出来上がったことの決定的な証拠となる。。。。うんうん、それで!?

Nature に掲載された論文では、Oct4陽性細胞(STAP細胞)の細胞塊のT細胞受容体遺伝子についてPCR法で解析したところ、遺伝子の再構成が確認されたとのこと。。。おおっ!どっかに紛れ込んでた幹細胞じゃないんだ。。スゲェ!成熟T細胞から幹細胞が作れたぁ~本物じゃん!

しかし、その後、公開された実験プロトコルでは、「この方法だと再構成は認められない」って。。。オイオイ、何を言い出すんだ。それじゃ、根本的におかしいだろ?それじゃ、T細胞から作れた証拠になんないじゃん!


ってのが、事の真相だと、何処かで目にしましたが、マスコミは、いつもの調子で頓珍漢なのは、ご愛嬌でしょうかね。


最近、マスゴミ叩きも飽きてきてます。どうでもいいやって感じですね。

んで、小保方さんたち、T細胞を使わなけりゃ、良かったのにねぇ・・・・・。とは、素直な感想。でも、他の成熟した細胞からだと、絶対的な証拠を示せとか、いろいろあるから難しかったのかなぁ。

私の素人の直感では、成熟細胞から幹細胞への過程はあるっておもうんだけどねぇ。

小保方さんに対しては、いろいろと意見はあるかと思うけど、研究者だって人の子、生活しなきゃならんわけだし、いろいろあるんじゃないのかな。まぁ、いいけど。


話は変わって、、facebook の方にも書いたんですが、Aston Martin の車検代。

今、私のとっての一大関心事はコレです。

部品の高さに「さすがアストン」と唸ってばかりはいられません。ハッキリ言って、大変です。

車検を通すだけならなんとかなるんですが、交換推奨部品を純正品でやるとなると、開いた口が塞がらなくなります。そこで、ジェネリック医薬品、、、もとい社外品で見積しなおしたのですが、なにぶん、アストン、市中に出回っている台数の圧倒的な少なさが災いして、社外品が無い・・・・・。見積に手間取ってます。

こんなことなら、BMW にしておきゃよかった・・・なんて思うものの、やっぱ、車を前にしちゃうと、一瞬で吹き飛ぶんですよねぇ。後悔なんて。アストンは最高です。それに、、、、、

どこかの車雑誌で、その雑誌のライターさん、椎間板ヘルニアで歩けないほどになっちゃったものの、投稿の期限は迫るしで泣きが入っていた。しかし、ランボのアヴェンタドールの試乗レポートだけは、無理をしてでも、、、、って、乗ったら、坐骨神経痛がぴたりと止まったのだそうだ。

彼なりに考えたところによると、この鎮痛効果は、チープな車と違いシートの出来もさることながら、精神的な高揚感、、、、ドパミンがどうの、アドレナリンがどうのとかいてあったのだが、、、、、、まったく、それは言える!!!

自分も“椎間板ヘルニア”もちで、最近椅子に座ってる時間が長いせいか、臀部の痛みと足のしびれがきているのだが、アストンに乗って、エンジン回転4000回転以上に上げるとピタリと止まる。

医療機器としての効能もあるのだ。アストン・マーチン。

なんちゃって。


最後にもひとつ。先日、子猫をもらってきました。我が家のアイドルです。名前は「ルー」。比類なきかわいさは言うまでもありません。

ただ、まだ、誰にもなついておらず、毎日、リビングのパソコンの後ろに隠れ、全員が寝静まった頃に活動開始。夜中にご飯と排便、排尿を済ませてる模様。排便、排尿はしつけることもないのに、“にゃんとも清潔トイレ”にて用足し。

娘曰く、「ルーは天才じゃん」。。。。11歳にして親ばかぶりを発揮してます。

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September 10, 2012

ドーナツの穴は、空間なのか?存在なのか?

20120910_dolphin_hotel最近、村上春樹の小説を読んでいる。通勤電車で暇つぶしの為なのだが、なかなか面白い。世間で言われている村上ワールドってのは、これなのか!と分かったつもりになれるくらいは読んでいる。

彼の小説は「あの話は、どの本の話だったかな?」となるようなものが多いので、“ドーナツの穴”の話がどのタイトルのどこに書いてあったのかわからないけど、その一言に、イマジネーションがかなり刺激されてしまったのは事実だ。

イマジネーションは、私の場合、医薬に結びつくことが多い。

村上春樹は、「ドーナツの穴は、空間なのか?存在なのか?そんな形而上の問題は・・・・」みたいに会話の中でサラリと書いていたんだと思うのだが、私の身の回りにも、よくある現象だなぁ・・・と。

医薬品を適用した時に現れる生理現象には、大きく二つに分類されている。

作用と副作用だ。

でも、医薬品を適用した時に現れる生理現象を確認できた時点で、それが作用なのか副作用なのかは判断できない。つまり、ドーナツの穴は、空間なのか?存在なのか?と同じだ。

作用も副作用も形而上の問題なのだ。

でも、不思議なことに、それを“作用”と呼んだ時に人々は“喜び期待”し、副作用と呼んだ時には“忌み嫌う”。

基本的には、その医薬品の分け難い属性であるはずなのに、あるいは、同じメカニズムを表から眺めたか、裏から眺めたかの違いなのに・・・である。

そうであるのが普通ならば、ドーナツの穴を“空間”とした場合と“無の存在”とした場合で印象が変わらないのはなぜなんだろう?

いや、同じメカニズムを表から眺めたか裏から眺めたかの違いなのに、“喜び期待”したり“忌み嫌”ったりするほうが、価値観に統一性がないのではないか?


たとえば、医薬品を適用すると「眠くなる」現象が生じたとする。

睡眠薬をもらった人には、当たり前の現象だ。でも、鼻水を止める為にもらった薬が「眠くな」ったとしたら?

眠くなる事が都合が良い人にとっては、「鼻水が止まり、眠くなる薬」だが、都合が悪い人には「鼻水は止まるけど、副作用で眠くなる」となる。

とすると、鼻水を止める薬という物質に、「眠くなる」という副作用の属性があるわけではなく、、、副作用とするかどうかは、人間の側の属性だといえる。

にもかかわらず、鼻水を止める薬の添付文書には、副作用の項に「眠気」と書いてある。一体、だれが、「眠気」を副作用って決めたんだろう?

さらに過激な喩をつくれば、粘膜面に糜爛を惹起する薬があったとする。痛みを取ることを目的とした薬の場合は、当たり前だが、副作用と呼ばれるが、化学兵器してこの現象が目的だった場合は・・・・?


ただし、人間のこうした“性質”を私が否定しているわけじゃないのは、扁桃体で“好・嫌、快・不快”を判断することが、生命の維持に“有利”であることを知っているからだ。

誰が決めたのか知らないが、鼻水の薬で惹起する現象“眠気”は副作用だとしておくほうが、人間が社会の中で上手くやっていくためには、必要なことなのだろう。

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みたいな、なんか、屁理屈をこねまわしてしまうのだよ。村上春樹の小説を読んでると。

もう一つ、多分、彼の小説の影響だと思われる現象が・・・・・。

彼の小説には、不思議な女性が登場する。こんな“考え”“リアクション”“行動”するような女性なんて、現実にはいるわけないじゃんっ!!!って思いつつ、惹きつけられてしまう。

そのせいかどうか、変な夢をみるのだ。

場所は、何処かのおしゃれなバー。その女性の顔は、はっきりとしない。でも、話の流れから、私を誘っているようだ。あからさまではなく、こちらから強引に誘うと、スルリと逃げられそうで、、、、そのくせ、その女性と一緒にいることに、ドキドキしている。たぶん、昔から、あるいは昔、気になっていた女性なんだろうけど、、、、

髪で隠れてたり、私のメガネの汚れがあったりして、その女性の顔は、はっきりと見えない。私の隣で、セクシーな体を擦り付けてくる。うつむいたり、遠くを見たり、、、、私が顔を確認しようとすると、何故か、見えないのだ。

そのまま、押し倒しちゃおうか、、、、なんて考えていると、、、場所がいきなり変わって、その隣にいたはずの女性は、いなくなっちゃう。。。夢の中で、今、私の周りにいる女性たちを思い浮かべる。。。その誰とも違うのだ。

夢から醒めると、ますます、わけがわからなくなる・・・・・。


夢に出てくるのは、いるかホテルの受付の女性なのか?

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July 30, 2012

非標準的な経路(Noncanonical Pathway)

20120730_003 僕は、毎朝、砂時計を見ている。正確に言うなら、木曜日と日曜、祝祭日を除いてだが。砂粒がガラスで出来た細い部分を通過する姿を、その後ろからの視点で眺めているのだ。偶然、何かの拍子にガラスの壁面に付着している1~2粒の砂粒、それが僕が落ちていく砂粒たちを眺める位置だ。

砂粒は、毎回、同じ時間をかけて、その細い通路に吸い込まれていく。毎日、僕は、偶然にも、ガラス壁面に付着し、そして、流れ込む砂粒たちを眺めている。

彼らは、先を争うように、そして、無駄なスペースを空けることもなく、毎日毎日、規則正しく、その細い通路に雪崩込んでいく。


・・・・・と、村上春樹風に書き出してみました。

いや、ほんと、毎日、見てるんだよね。この風景。今日も同じものを見ていた。

そう、みなさんは、だいたい察しはついたかもね、、、、私は、集団で落ちていく砂粒にはなれない性格で、壁面に付着する性質だということが。なんのメタファーかは、おいといて、、、、、


さて、---スゲェ、びっくり!!---

ってなことを、ここんところ、ビックリした時に、リアルタイムで書けなくなっている。理由は簡単なこと。仕事が忙しいからだ。。。。いや、忙しいというのは、正確ではない。時間は作ろうと思えば、作れるからだ。

どちらかというと、そっちに没頭することが、やってて楽しいからかもしれない。

そういう仕事がない期間は、やることもないし、日常の感じたままを、このブログに書きなぐることで、ストレスを発散させているわけだが、そっちをやってる時は、世の中に対する不満なんかは、感じなくなっちゃう。

いつだったか、野田総理が、消費税だけじゃなく「相続税も増税だ」って言ってるのを聞いた時には、「あっ、こいつはバリバリの共産主義者だな。庶民を低い次元で平等=均質化して、そして、指導者層が庶民に施すことを理想的な社会であるって考える奴だ」って感じたことがあった。

そんな時は、今までだったら、理屈と屁理屈をこねまわし、民主党をこき下ろしてたところなんだけど、最近じゃ、、、違う。

---まぁ、いいや、なるようにしかなんないし---

みたいに、すぐなっちゃう。怒りが持続しないのだ。文章を書くモチベーションが持続しない・・・・・まるで、ハングリーさを失ったボクサーみたいなもんだ。


というわけで、、、この Science 誌の論文、、、真核生物と原核生物の転写の違いを知っている人には、驚きの内容なんだけど、、、、その一点だけで、facebook にこんなことを呟いちゃったりしたのだった。。。

教科書的には、自己を構成するタンパクと反応する TCR をもつ T 細胞レパートリーを削除、もしくはアネルギー化出来ないことが、自己免疫疾患の原因だとされるけど、この論文によると、なんらかの理由で、CUGによって開始されるORFで翻訳される自己タンパクがあれば、自己免疫になっちゃう可能性があることになる。

臨床的に観察される“感染症後の自己免疫疾患発症”は、感染微生物の産生するなんらかのタンパクが、古典的なAUGによって開始されるORFにより翻訳される自己タンパクをモディアフイするんだと思ってたんだけど、、、、翻訳開始位置を変更する・・・・って機序も考えられるのか!!!!!

ってか、翻訳開始位置が、AUG 以外にあったなんて、、、青天の霹靂!!最近サボってるブログ更新のネタになるな!!

Leucine-tRNA Initiates at CUG Start Codons for Protein Synthesis and Presentation by MHC Class I

Abstract

Effective immune surveillance by cytotoxic T cells requires newly synthesized polypeptides for presentation by major histocompatibility complex (MHC) class I molecules. These polypeptides are produced not only from conventional AUG-initiated, but also from cryptic non–AUG-initiated, reading frames by distinct translational mechanisms. Biochemical analysis of ribosomal initiation complexes at CUG versus AUG initiation codons revealed that cells use an elongator leucine-bound transfer RNA (Leu-tRNA) to initiate translation at cryptic CUG start codons. CUG/Leu-tRNA initiation was independent of the canonical initiator tRNA (AUG/Met-tRNAiMet) pathway but required expression of eukaryotic initiation factor 2A. Thus, a tRNA-based translation initiation mechanism allows non–AUG-initiated protein synthesis and supplies peptides for presentation by MHC class I molecules.

メッセンジャーRNAからタンパク質への翻訳についての教科書的な見方は、翻訳が常に、開始因子であるメチオニンの結合した転移RNA(tRNA)によるAUGコドン(メチオニンをコードする)で始まる翻訳領域(ORF)から開始される、というものである。

しかしながら、AUGによって開始されていないORFによって産生されたポリペプチドがあるという証拠がある。

Starckたちは、多様な生化学的技術を用いて、伝統的見方に沿わない、そうした翻訳開始の根底にある仕組みを決定した(p. 1719; またDeverによる展望記事参照のこと)。

AUGによって開始されるORFと、ロイシンCUGによって開始されるORFとで、その翻訳開始を比較すると、CUGコドンから翻訳を開始するのに、細胞はヒストンのアセチル化に関わるロイシンtRNAを利用できることが明らかになった。

CUGによって開始されるペプチド類は、主要組織適合性クラスI分子によって提示され、T細胞を活性化することができた。

こんなことで「ビックリしたぁ」なんて喜んでるなんて、自分でも、いい年こいて、ちょっと、こっばずかしい・・・気もするんだけど、モンハン※に夢中になるのと同じく、こんなのにワクワクしちゃうんだよね。※モンスター・ハンター by カプコン

この間、高校時代のテニス部のOB会に出席した時、なんと、35年ぶりに、顧問の先生にお会いした。顧問であり、生物の先生でもあった、自分に大きな影響を与えてくれた先生だ。

一次会で、「生物学に対する“熱い思い”は、先生に与えてもらったものだ。そして、それは、今でも持続している」なんて話を、“熱く”語らせて頂いたのだが、2次会ではそのことで、先輩方にご迷惑をかけることに、、、、、

「まったく、お前が乗せるから~~~~、先生の話が長くなっちゃって~~~~」みたいに。


う~ん、たしかに、長い話は~~~~もうしわけありましぇ~~~んって感じ。


でも、熱く語り合えたのは、とても、うれしかったりするわけです。生物オタクとしてはね。

ということで、本日から、9月までの間、ある種の仕事から解放されるわけで、その間は、以前のペースになるかもね。

p.s. 絵は、映画『009 RE:CYBORG』から。

僕は、003 と 009 が好きだった。子供のころ 003 に感じた思いは、今、異性に対する思いへと変化したが、憧れという点では同じだ。今の僕は、003 を裸にして、隅々まで見てみたい。敏感な部分に触れてみたい、と思う。

ってなくらい、この絵の 003 はセクシーだね。

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June 06, 2012

日曜日はダメよ

20120606_never_on_sundayイタリアでは、日曜日は仕事をしちゃイケナイって法律で決まっているらしい。

TopGear 18-1 で、ジェレミー達がパトカーに止められた理由が、「日曜日に仕事をしているみたいだけど、ちゃんと許可を得てるのか?」って事だった。

う~ん、スゲェ~ぜ、イタリア。ますます好きになった。リタイアしたらイタリアの片田舎に移住したいよ。コレ、ホント、夢だね。で、葡萄でも作って、気楽に暮らすのさ。

でもって、日曜日には、アウトストラーダを爆走する。

車は、なんにしようか?イタリアだから、やっぱ、イタリアの車を買うしかないかな?イタ車って、ほんのチョッピリ、笑いの対象にしてたんだけど、アルファのC4 なんていいかも!

イタリアでドイツ車乗ってちゃダメだね。あのイイカゲンさが必要なのさ。イイカゲンというよりは、小さい事は気にしないって感じかな?

そこいくと、日本は、ダメだねぇ・・・。何か決めようってなると、決める前から「じゃ、本当に困っている人たちが・・・」とか「一部の人の了解が得られない・・・・」とかなんとか。いい意味でのイイカゲンさが無い。アホくさっ。どんな結果に落ち着くにせよ、万人が納得する方法なんて、ありえないのにね。


---日本には偽善者が多いな---

---それは、人目を気にするヤツが多いからか?---

---他人の評価を基準に生きているヤツが多いってことかな?---

---でも、人目を気にしないヤツもいるなぁ---

---羞恥心を捨てれば、強く生きていけるよなぁ---

---寄生虫のような利己的な生物でも、宿主と互恵的な関係は保っている---

---生保受給者は、宿主(日本国)と互恵的な関係はあるのだろうか?---

いやいや、羞恥心を捨て自由に振舞う事と、生保を一緒にしちゃイケナイな。

互恵的な関係にあることが、相手の立場を考える最低条件だもんな。

---それに、日曜日に仕事しちゃいけないことにすれば、電力不足解決ジャン---


だから、日本でも有無を言わさず、「日曜はダメよ」としなくっちゃな。


再度の引用だけど、、、

メキシコの田舎町。海岸に小さなボートが停泊していた。
メキシコ人の漁師が小さな網に魚をとってきた。その魚はなんとも生きがいい。それを見たアメリカ人旅行者は、

「すばらしい魚だね。どれくらいの時間、漁をしていたの」

と尋ねた。 すると漁師は

「そんなに長い時間じゃないよ」

と答えた。旅行者が

「もっと漁をしていたら、もっと魚が獲れたんだろうね。おしいなあ」

と言うと、漁師は、自分と自分の家族が食べるにはこれで十分だと言った。

「それじゃあ、あまった時間でいったい何をするの」

と旅行者が聞くと、漁師は、

「日が高くなるまでゆっくり寝て、それから漁に出る。戻ってきたら子どもと遊んで、女房とシエスタして。
夜になったら友達と一杯やって、ギターを弾いて、歌をうたって…ああ、これでもう一日終わりだね」

すると旅行者はまじめな顔で漁師に向かってこう言った。

「ハーバード・ビジネス・スクールでMBAを取得した人間として、きみにアドバイスしよう。いいかい、きみは毎日、もっと長い時間、漁をするべきだ。
それであまった魚は売る。お金が貯まったら大きな漁船を買う。そうすると漁獲高は上がり、儲けも増える。
その儲けで漁船を2隻、3隻と増やしていくんだ。やがて大漁船団ができるまでね。そうしたら仲介人に魚を売るのはやめだ。
自前の水産品加工工場を建てて、そこに魚を入れる。その頃にはきみはこのちっぽけな村を出てメキソコシティに引っ越し、ロサンゼルス、ニューヨークへと進出していくだろう。きみはマンハッタンのオフィスビルから企業の指揮をとるんだ」

漁師は尋ねた。

「そうなるまでにどれくらいかかるのかね」

「二〇年、いやおそらく二五年でそこまでいくね」

「それからどうなるの」

「それから? そのときは本当にすごいことになるよ」

と旅行者はにんまりと笑い、

「今度は株を売却して、きみは億万長者になるのさ」

「それで?」

「そうしたら引退して、海岸近くの小さな村に住んで、日が高くなるまでゆっくり寝て、日中は釣りをしたり、子どもと遊んだり、奥さんとシエスタして過ごして、夜になったら友達と一杯やって、ギターを弾いて、歌をうたって過ごすんだ。
どうだい。すばらしいだろう」

以前、この“寓話”を引用した時とは違う視点で考えてみると、、、ハーバード・ビジネス・スクールでMBAを取得したこの人の思考は、一体なんなのだろう?

他人に“凄い人”“有能な人”と思われたいのかな?それとも目先の金?

まぁ、なんとなく、“アメリカ的”ってことなのかも。

それじゃ、日本人の多くに人にある“イイ人”に思われたい欲望だと、この話は、どうなるのだろう?

う~ん、自分自身、【“イイ人”に思われたい】と思った事がないので、良くわかんないな。映画“ダークナイト”の主人公が自分の理想だからね。


さてさて、人生最後の時を過ごす患者たちの緩和ケアに数年携わった、オーストラリアの Bronnie Ware さんによれば、死の間際に人間はしっかり人生を振り返るのだそうだ。そして、面白い事に、似たような後悔が多いという。

引用元には上位5つが示されてるんだけど、そのうち3つを引用すると・・・・

1.「自分自身に忠実に生きれば良かった」
「他人に望まれるように」ではなく、「自分らしく生きれば良かった」という後悔。

2.「あんなに一生懸命働かなくても良かった」
男性の多くがこの後悔をするとのこと。仕事に時間を費やしすぎず、もっと家族と一緒に過ごせば良かったと。

3.「もっと自分の気持ちを表す勇気を持てば良かった」
世間でうまくやっていくために感情を殺していた結果、可もなく不可もない存在で終わってしまったと。


なんとなく、納得してしまう自分が、、、「歳をとったからかなぁ」と。

でも、自分の人生を振り返るのは、本当に、歳を取った証拠なのだそうだ。

後悔なし(No Regrets)

Science May 4 2012, Vol.336

人は年を取るにつれて、「逃したチャンス」について考える確率が増加していく。

若いときには、逃したチャンスについて考えることは、将来の行動をよりよくする助けになる可能性がある。

しかしながら、年齢が上がると、「第二のチャンス」の可能性が減っていき、チャンスについて考えをめぐらすメリットは消えてしまう。

Brassenたちは、若年成人や健康な高齢者、人生終盤で抑うつ状態にあるボランティアたちにおける「逃したチャンス」に対する行動面および精神面での応答を調べた(p. 612,4月19日号電子版)。

若い被験者と抑うつ状態の被験者に比較すると、健康な高齢者は、「逃したチャンス」に対する感受性が低かった。

この知見は、高齢者がもっている情動的な健康状態について、潜在的な機序があることを示唆している。

Don’t Look Back in Anger! Responsiveness to Missed Chances in Successful and Nonsuccessful Aging


私なんぞは、「自分自身に忠実に生きている」「適当に働いている」「常々、自分の気持ちを表わしている」ので、今際の際に後悔する事はなさそうだ。そして、今までの人生で“逃したチャンス”と言えるほどの、“大きな魚”ってのは、思いつかない。。。。


これも、良いんだか悪いんだか、わかんないね。

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April 17, 2012

イワナガヒメとコノハナノサクヤビメ

20120417_wadatsuminiirokoニニギの命が天照大神の言いつけで、下界を支配下に収めるべく出向いた時に、コノハナノサクヤビメと出会い、「おねいちゃん、オレとやらないか?」「では、お父様に許しを請うてきます」「ハイハイ、尊いお方、どうぞ、やっちゃってください。ついでに、もう一人差し上げます」・・・・

とあいなった話は、有名だ。

オチは、イワナガヒメはとんでもない“ブス”だったこと。

チョーかわいいコノハナノサクヤビメの姉にして、とんでもない“ブス”っていうのも、なんとなく解せないが、まぁ、そこは神話ということで、面白おかしく・・・なのだろう。

当然、ニニギの尊は、イワナガヒメのことは「遠慮しときます」と父親にのしをつけて送り返した。この事を恨めしく思った父親は、、、「あんたの家系は短命の運命だ」とかなんとか・・・・古事記に書いてあるんだから、しょうがない。短命だった天皇の親しい人たちを慰める為に考え出された譚だったのだろうね。


ところで、古事記には(世界の神話にも同様の傾向が見られるけど)、美人とブスの両方が登場する事が多い。ブスの役どころも、また、嵌まっていて、無くてはならない存在でもある。天照大神が天岩戸に引きこもった時、引っ張り出すパフォーマンスを演じたウズメの命もかなりのブスだった。ニニギの命ご一行が下界する時に出くわした強面のサルタヒコに「おまえ、だれだよ」って聞きに行かされたのが、そのウズメの命。

理由はこうだ。

ブスだと、相手を油断させる事ができる。悪いやつだとしても、隙を突ける可能性がある。。。。ってんだから、ニニギの命も人が悪いよなぁ。。。

で、ニニギの命と出会った日にやっちゃったコノハナノサクヤビメは、なんと、ご懐妊!!

当然、ニニギの命は「ホントにオレの子か?」と。

まぁ、疑うのも当然ですね。

コノハナノサクヤビメは、とってつけたような理屈で、ニニギの命を煙に巻く。

そうこうしているうちに、3人の子が生まれ、そのうちの二人が、有名な“海幸彦、山幸彦”。

親父の血を引いている山幸彦は、兄貴に脅され、鉤を探しに海に入れば、そこで、また、海神の娘トヨタマビメに一目ぼれで、さっそく、やっちゃう・・・・・・。

山幸彦が陸に戻って来た後を追いかけてきたトヨタマビメも、、、「出来ちゃったんですけど」・・・と。実はトヨタマビメは鰐の化身だったので、陸で養育するわけには行かず、妹のタマヨリビメを送ったと、古事記は伝えている。

この時生まれた子がカムヤマトイワレビコの命で、成長した後、乳母のタマヨリビメと結ばれて、神武天皇を生んだ・・・・。


と、古事記も、この辺の話は、知らず知らずのうちに知ってるもんです。

天照大神は、ニニギの命のおばあちゃんだけど、その天照大神の弟に、スサノオの命って暴れん坊がいた事は知らなくても、ヤマタノオロチを退治した話は知ってのとおり。

で、子供たちの知らないところで、かなり、エロイ、エゲツナイ話が多いのも事実。この話でも、生贄にされそうになっていたクシナダヒメとやる為に、、、、だよな。

日本の神々は、ギリシャのゼウスのように、多数の女性とまぐわって、、、、、。とても、良い子のみんなには、、、、あっ、結婚したって言えばいいのか!


天照大神とスサノオの命のお父さん、お母さんは、ご存知、イザナギ、イザナミの二柱。この二人の国作りからして、エロティック。。。とこれは置いといて、、、

イザナギに、大八島(日本の事)はお前たちが治めるんだよと言われていた天照大神は、その当時、出雲地方中心に実際に支配していた大国主命と一戦を交える(といっても、ほぼ、一方的に、天照大神側が強い)わけだけど、、、その大国主命も只者ではない。

大勢の兄弟の末っ子時代は、苛められっこで、因幡の白兎のエピソード以来、俄然、苛めも酷くなるんだけど、ここで、何故か、スサノオの命との接点が、、、、(大国主命はスサノオの命の末裔ってんだから、ややこしいが、神話の世界は、時間軸に沿わない事が多い)。大国主命の母神が、「スサノオの命のところに逃げなさい」と。

それ以降、運も回ってきて、女運も当然のごとく、、、、スサノオの命を訪ねたときに、スサノオの命の一人娘、スセリビメと、出会って、その場でまぐわって。

やっちゃったもんはしょうがねぇ・・・とスサノオの命にも認められ・・・。

それより前、スセリビメと出会う前には、因幡のヤガミヒメともまぐわって、さらに、地方出張の折には、別のヒメとまぐわい。。。。。

と、これが、天照大神の怒りを買ったのかどうかは知らないけれど、「もともと、私たちが支配べき土地」「私の息子のアメノオシミホホちゃんが治めるべき土地」というこで、はじまったわけだ。実際には、アメノオシミホホの息子のニニギが出征することになるのだが。。。。

神話の時代は、やることばっかりかっ?


さて、話は現代に戻る。

今、この瞬間、日本で一番、有名なブスといえば、ご存知、あの人。練炭殺人の。

これ、神話の時代を髣髴とさせるキーワードに満ちている。そう、「ブス」と「まぐわう」。

結局、今も昔も、人間、そればっかり・・・・・なんだよな。違うのは、神話の世界では、ブスはまぐわう機会が少ないみたいだけど、現代では、どっこい、、、、びっくり。

ブスのあそこは、具合がいい。。。とは、古事記にも書いてないけれど、「あそこの具合のいい娘」という記述はある。ホトタタライススキヒメという娘が登場するくらいだからね。

ホトとは女陰のこと。タタラは多々良。女陰がどっても(・∀・)イイ、イススキヒメ。神武天皇がやっちゃった娘の一人らしいけど。だから、美人だったんだろうね。

時代は下って、現代では、ブスがホトタタラ。。。。(ほんとなのか?)

でも、裁判で「私のはイイ。私は上手」って言ってたらしいから、ほんとなのかも。


神話の時代から現代まで、ブスとホトタタラが保存されていることは、何を意味するのだろう?(美人だけが選択されれば、ブスはいなくなっている筈)

美人は三日見たら飽きるという諺もアル。

結局、毎日?のことだから、アッチの具合が良い方を求めるのかも?男は!美人と三日で別れて、ブスでもアッチの具合が良い女を孕ませる。こうして、ブスとホトタタラは保存される。。。。(こりゃ、酷い話だね。人権団体からは、つるし上げられるだろうなぁ)

というわけで、本日は、くだらない戯言で、貴兄のパソコン画面を尽くしたんだけど、最後にマリンパの雑感らしく、、、「Y染色体」の話で終わりにしよう。

一時、世間を賑わした「男系天皇」、私は、男系賛成派ですが、またまた、「Y染色体」を守る事の重要性が明らかになった!?

「Y染色体なんて、そのうち、ヒトの染色体から消えちゃうよ!だから、そんなものに拘るなんて、ナンセンス・・・」といってた人たちに、関節技のお見舞いです。

「だから、どうなんだよ?」の問いには、結局、伝統を守ってきたことの尊さ、ナンセンスな事を護り続けた尊さ、、、、アレ?なんか、おかしい?

まぁ、いいか。

進化:Y染色体の運命

Nature 483, 7387 (Mar 2012)

哺乳類の性決定に関与するXおよびY染色体は一対の常染色体(性染色体ではない「普通の」染色体)から進化したが、遺伝子の崩壊が起こった結果、ヒトY染色体の雄性特異的領域には、元の常染色体遺伝子の3%だけしか残っていない。

今回、アカゲザルのY染色体で雄性特異的領域の塩基配列が解読され、アカゲザル、ヒト、チンパンジーのY染色体の分析によって、その領域の進化の軌跡が復元された。

その結果、最初に急激な遺伝子喪失が起こり、その後は純化選択によって残りの遺伝子が厳重に保存されていることがわかった。

これは、ヒトY染色体は消滅が避けられない運命にあるという考えに反対する結果である。

Letters to Nature p.82

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November 15, 2011

ヘビの生き血で、トップアスリートの心臓を得る

20111115_jaguar_cx16なるほどねぇ・・・・・。

でも、最近は、このような知見から医療分野への応用を思い描くより、すぐ、タイトルみたいな事を連想してしまう。論文執筆者は「これらの脂肪酸に基づいた治療方法は、潜在的に患者の心臓機能を高める一つの道を与えるものであろう」って書いてるのに・・・・。

さてさて、そうすると、ドーピングの話もややこしくなるなぁ?

だって、同じ爬虫類のスッポンとかにも、ありそうじゃない・・・・。心肺機能を高める効果があるのなら、前日にスッポンを食べたら、メダルは剥奪・・・・。

スッポンって言ったら、アッチの方面しかクローズアップされないけど、あるのかもよ!!

NHK のドラマ「坂の上の雲」では、ノボさんは飲んでたっけ、スッポンの生き血。「スッポンの生き血なんなて、なんにも効かないよ。アハハ」なんて笑ってたけど、あながち、間違った行為じゃなかったのかも、昔の民間療法。。。。

再び訪れたヘビの油(Snake Oil Revisited)

Science October 28 2011, Vol.334

人の心臓は二つの異なる状況下で肥大化する。

「生理学的」心臓肥大はよく訓練されたアスリートで生じ、心臓機能が増強するが、一方「病理学的」心臓肥大は心臓発作や高血圧に応答して生じ、心臓の機能が低下する。

有益な心臓肥大を促進する分子因子を同定するために、Riquelmeたち(p. 528)はビルマのニシキヘビを研究しているが、このヘビは大きな餌を食べた後2~3日内に心臓の質量が40%の劇的な増加を示す。

この極端な生理応答は食後のニシキヘビ血漿内の特殊な脂肪酸によって促進された。

これら脂肪酸のin vitro とin vivoでの投与により、ニシキヘビとマウスの心筋細胞の双方で生理学的心臓肥大と関連するシグナル伝達経路が刺激された。

これらの脂肪酸に基づいた治療方法は、潜在的に患者の心臓機能を高める一つの道を与えるものであろう。

Fatty Acids Identified in the Burmese Python Promote Beneficial Cardiac Growth
pp. 528-531


さて、ヘビとは全く関係ないんだけど、今月号の AUTOCAR を読んでて、心臓にビクンと来た車が、コレ。

ジャガー C-X16 。

まだコンセプトカーの段階らしいんだけど、このままの姿で世に出てきたら、かなり、物欲が刺激される事は間違いない。

私の場合、車を購入するに当たっては、いつも、アンビバレントな感情に悩むことが多い。

すなわち、素直に“嬉しい、やったぁ~”ってな感情と、「高価な買い物をしてしまって」うという“無駄遣い”に対する“自責の念”の感情だ。

この自責の念は、かなり相対的なものであって、能天気な友達と一緒にいるときなど「自分だけじゃない」と感じられれば“胸がつかえたような感じ”は薄らぐのだが、「将来の生活設計は、、、」みたいなことを考えさせられると、とたんに、“胸のつかえ”が“重症化”する。

ようするに、我輩は“心臓”が弱いのだ。

「ああ、また、欲しくなった車ができちゃった」
「資金はどうするんだよ」
「うぅ~」

みたいな、先の先まで読んだ上での、心臓にビクンだったのだ。


しからば、このように弱い心臓も、ヘビの生き血で強くなったりするのだろうか??トップアスリートのような、ここ一番での重圧に耐えられる心臓の強さにっ!?

心臓が強くなりすぎて、無駄遣いに抑止力が働かなくなったら、私の経済力では生活の破綻が待っているのはわかっているんだけど、好きなものを買うときに、いつも、ネガティブな感情を伴うのも、なんだか、つらいものである。

などと、悩んでいる風を装ってはいるが、喜びが80%を超えているのも事実である。なぜか、周囲の人に対して、大っぴらに喜んでいる姿を見せられない自分に対する、もどかしさもあるのかもしれない。大っぴらに喜びたい・・・・(しみったれた日本人の典型だね、オレ)。


20111115_miss_chinaとまぁ、なんだかんだといっても、今回の“ジャガー”はカッコイイ。

いままで、黙っていたけど、これまでのジャガーはかっこ悪かった。クーペの XK だって、お世辞にもカッコイイとは言えなかった。ちょっと見はアストン・マーチンみたいだけど、印象がまるで違った。なんか、ま抜けだった。

でも、コレは違う。

これなら、アストンマーチンに張り合える。世界一美しく、どの角度からも破綻の無いデザインの V8ヴァンテージ とも。その上、価格は半分くらいだろうから・・・・(写真の艾尚真は、我輩がどれくらいこの車を美しく感じているかを、人間に例えてみたもの)。

と、思った今日この頃でした。

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October 07, 2011

乱交雑な娘たち

20111007_rosie_huntingtonwhiteleyなるほどぉ~~~~、、、、ということは、淫乱な女性の先祖は、近交系・・・・?

ところで、どこの国のどの文化・習慣でも、女性が“複数の男と交わる”事を“善し”とすることはないだろう。イスラムの世界じゃ、既婚女性は、ほかの男に顔すら見せられないし。

逆に考えると、もともと、淫乱な女性がいなければ、貞操観念なんてものはこの世に登場しなかったわけで、、、、しかし、実際には登場した。ということは、人類は、一回(もしくは複数回)、進化の過程で、個体数の激減を経験した。。。。。?

それ故、女性は、生物学的適応により、多数の男性と性交渉することになった。。。

Promiscuous Sisters

Science September 23 2011, Vol.333

比較的数少ない個体によって創始された集団においては、スタート時の遺伝子の種類が少いというボトルネック効果により遺伝的多様性の低下と同系交配がもたらされる。

メスが有害な近親交配の影響を避ける一つの方法は、より多くのオスとの交配により彼らの子孫に遺伝的多様性を増やすことである。

Michalczykたち(p. 1739)は、ボトルネック後の単一のオスと交配したカブトムシ(red flour beetles)と複数のオスと交配したカブトムシの適応度を調べ、そしてより多くのオスと交配したメスのほうが単一のオスと交配したメスよりもより高い適応度を示すことを見出した。

更に、10匹のオスに近づけさせた時に、近交系のメスの方が非-近交系のメスより多くのオスと交配し、そして交尾により多くの時間を費やした。

このように殆どの種において、近親交配によりメスの乱交雑が促進されると説明できるであろう。

Inbreeding Promotes Female Promiscuity
p. 1739


淫乱といっていいのかどうかわかんないけど、ギリシャ神話のアフロディーテは、いろんな男神と交わっている。ヘパイストスと夫婦の関係にありながら、どうどうとアレスとベッドを共にしたりして、(おかげで、素っ裸のまま、ベッドに貼りつくことになるわけだが・・・・)、神だけじゃなくって、美少年にも目が無いし。

でも、アフロディーテが“悪者”扱いされているフシはない。

そんなこといったら、男(神、ゼウス)だって、ひどいもんだ。神話の世界の名の通った“勇者”たちの父親(であり、同時に曽祖父であったり)だし。。。。でも、ゼウスと交わった女性が、淫乱だったわけじゃなく、ほとんどが、その逆だったり、騙されたり、、、、、アルテミスなんぞ、男との関係は“フケツ”ってな感じだし、、、基本的に、神話の世界の女性の淫乱は、アフロディーテ以外にはいないみたい(絶世の美女、ヘレネだって、淫乱ってわけじゃないし)。っていうか、そういう道徳的な視点がない。


近交系が“淫乱な女性を産む”素地だとしたら、オリンポス12神をはじめとする神々は、近交系以外の何者でもない。近親相姦から始まってるんだから。

なのに、女神たちは、淫乱な素振りは見せない・・・・・・。


---あっ、人間じゃねぇんだ!神々はっ!---

って話はおいといて、、、


今の今まで、淫乱って概念は、貞操観との対比で生まれたもんだ・・・・って、俺は思ってたんだけど、もしかしたら、貞操観は、独自の発展を遂げたのかもしれない・・・・。

というのは、オデュッセイアでは、ペネロペイアっていう、“主婦の鑑”みたいで、なおかつ超とびきり“いい女”ってのがが登場するんだけど、、、、現代人の目で見れば、“身持ちが硬い”わけなのだが。でも、、、当時の人に“貞操観念”があって、そうしていたかどうか・・・・・。

身持ちの硬いことが、“生きるうえで利益がある”なら、そうしただろうってこと。

“複数の男と交わること”に利益のあるのは、人間以外の生物では当たり前のこと。でも、例外もあり、“一夫一婦制”を頑なに守る種もいる。

「貞操観があるのか?」なんて、そういう“評価”は、人間様の勝手であり、当の動物たちは、「ああ、そうですか。私たちには貞操観念があるんですか」って感じなんじゃないのかな。

ペネロペイアの行動は、「貞操観がありすばらしい」ではなく、ホントは「ペネロペイアみたいにモテモテになりたいから、まねをした」ってのが、実情で、行動だけが一人歩きし、“貞操観”に発展したんじゃないのかと。。。。。

男の側では、自分の種じゃない仔は殺す本能があるわけで、この行動様式と合致した。


というわけで、ヨーロッパで“貞操帯”なんて女性の装身具が登場したあたりから、発達した心理なのかもしれない。これは、キリスト教と関係が深いかもしれないから、これ以上は突っ込まないほうが“吉”とみた。

(貞操帯には、ヴィーナス帯の別名があるのが、興味深いですね。ヴィーナスはアフロディーテのローマ名)


というわけで、Science 誌9月号の論文から、いろいろと思考が飛んでしまいした。

精子と卵子の結合(Sperm-Egg Binding)

Science September 23 2011, Vol.333

ヒトの受精は、精子が、透明帯として知られる卵子の外側の覆いに結合すると開始される。

シアリル-ルイス(Sialyl-Lewisx)はセレクチンにとって普遍的な炭水化物リガンドであるが、このセレクチンは、刺激された内皮への免疫細胞と炎症細胞の結合を仲介する細胞接着タンパク質のファーミリーである。

Pangたちは、未受精のヒト卵母細胞を単離し、超高感度の質量分析を用いて、ヒトの透明帯に付着した化学物質を同定した(p. 1761、8月18日号電子版; またWassarmanによる展望記事参照のこと) 。

シアリル-ルイスxが透明帯上に豊富に発現し、精子の卵への結合を仲介していた。

Human Sperm Binding Is Mediated by the Sialyl-Lewisx Oligosaccharide on the Zona Pellucida
p. 1761


ところで、今週は、もう一本、興味深いのがあったよ!

コレなら、あの薬が、アレに使えるじゃん?? 投与方法は腟内で、、、そう、避妊薬に使えそうじゃん、タミフル。

で、タミフルを保険適応外に使って、、、淫乱しまくる・・・・・。


ペネロペイアの時代でも、「精子と卵子」なんて知らなくても、男と交わらないと妊娠しない位のことは知ってただろうから、ペネロペイアに「インフルエンザの薬だよ」ってタミフルをプレゼントして、もひとつ“知恵”も授けたら、現代の“貞操観”“貞淑”なんて言葉は、意味が違ったものになってたかも。

あっ!別にタミフルじゃなくってもいいんだけどね。

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August 22, 2011

抗HIV治療による老化加速の謎が判明

20110822_diablos_subspeciesヒト(も含め地球上の生物)には必要かも知れない“微量の放射線を浴びること”と、ヒトの場合、なんらメリットの無い“HIV感染”との“根本的な違い”を説明するのにちょうどよい“例”が見つかった。

ここのところ、ちょっと、軽めの“独り言”が多くなり、真面目な“薮にらみ”が少なかったから、ちょうどいい。


厚顔無恥なマスコミによる“風評被害”は、なにも“放射線による影響を怖がらせる”ばかりでなく、“HIV感染を恐れさせない”方向でも働いているが、両方とも“大間違い”であることは、論を待たない。

“微量の放射線を浴びること”の影響は何度か書いているので、今回は、“HIV感染を正しく恐怖させる”方向で書いてみたい。。。。

とは言っても、なにも、難しい話じゃなくって、『HIV に感染しても、治療薬のおかげで AIDS で死にくくなった代わりに、早老で死ぬ』ってことだ。


医原病としての『HIV 感染』に対しては、なんと申し上げてよいやら、、、、なのだが、マスコミの“大嘘”に乗せられて“安易な行動”をとる“大ばか者たち”には、声を大にして言っておこう。


『「HIV 感染は怖くなくなった」なんてのは、大嘘だよ』と。


ヒトにとっては、HIV 感染は『百害あって一利なし』だ。そりゃ、10万年、100万年単位で、生物の進化の視点からは、害ばかりじゃないかもしれないけど、今を生きてる人間にとっては、一利もない。それに、進化の原動力は、放射線にもあるわけだし、、、


「逆転写酵素阻害剤を使わなきゃいいんじゃないの?」って主張には、、、

「馬鹿っ!そもそも、感染しなきゃいいんだよ。それに、NRTI が使われ始めて、その“害”が解明されるまで、ほぼ30年かかってるんだぜ!別の治療薬にだって、生命の根冠に触れるわけだから、“害”が無いワキゃないだろうがっ」と答えておこう。


--- 君子危うきに近寄らず ---


なのだよ。


さてさて、真面目な薮にらみを復活させよう・・・・として書き始めたんだけど・・・・なんか、力が入らないんだよね。。。。なんでだろ?夏バテかな?

いやいや、自分ではわかっていてる。。。。。愚か者の自業自得に付き合っているほど、暇は無いってことだ。だから、強烈な“嫌味”も思いつかなくなっちゃって、、、


--- 切れ味悪いよなぁ ---

--- これじゃ、ここの文章を読んで、腹を立てるやつがいなくなっちゃう ---

(要するに、印象に残らなくなっちゃう。印象に残すために腹を立たせるのは、私の常套手段です)

というわけで、ネタ元をちらっと引用して、、、

 抗HIV治療を受けた患者の老化が加速し、多臓器不全にかかる症例が、近年多く知られるようになった。英ニューカッスル大学遺伝子治療研究所のBrendan Payne氏らは、この原因がミトコンドリアの加齢にあることを突き止め、Nature Genetics(2011; 43: 806-810)に報告した。

抗HIV治療は筋繊維の老化を促進する

 抗HIV治療に使われる核酸系逆転写酵素阻害薬(NRTI)のいくつかは、ミトコンドリアのDNAポリメラーゼγをも阻害することから、それによって引き起こされたミトコンドリアDNA(mtDNA)の障害が、抗HIV治療を受けた患者の老化を加速している可能性が示唆されていた。しかし、これまでNRTIがmtDNAの変異に及ぼす長期的な影響について調査されたことはなかった。

 Payne氏らは、DNAポリメラーゼγ阻害活性のあるNRTIの生涯蓄積量によって分けられた50歳以下のHIV患者33例と同年齢のHIV非感染の健康人10例(対照群)から骨格筋サンプルを採取し、筋線維(細胞)レベルのmtDNA依存的な酸化的リン酸化能を、mtDNAによってコードされるチトクロームC酸化酵素(COX)活性の組織化学染色と、染色体DNAによりコードされるコハク酸脱水素酵素活性の対比染色によって調べた。

 その結果、老化の指標としても知られるCOX活性の低下は、対照群やNRTI治療を受けなかったHIV感染群(非NRTI群)でほとんど見られなかったのに対し、NRTI治療を受けたHIV感染群(NRTI群)では、COX活性を欠損した筋繊維の著しい増加が認められた(最大9.8%、P=0.042)。このCOX活性欠損筋線維の増加とNRTIの生涯蓄積量には正の相関が検出された(r2=87%、P<0.001)。


さて、マスコミによる“風評被害”を取り上げたくなったのには、理由がある。

身近にところで、困り果てている方の話を聞いたからだ。

職場のご近所の飲食店のご主人いわく、、、「放射能被害にあって、売り上げ激減だ、ちくしょー」と。かなり端折ってるんだけど、要するに、風評被害にあって、潰れちゃうかも!?って嘆いている。

保険証が変わって、、、
「あれ?ご主人、なんで、1割負担なの?儲かってんでしょ?」との話に上記の嘆きだったわけ。

デレビの取材で“売り上げ倍増”したこともあったんだけど、人間の心理として、恩よりも仇の方が印象深いんだよね。

とはいえ、知らない間柄でもないから、二人して、マスコミのこき下ろし大会みたいになっちゃって、、、少しは溜飲を下げて帰れたかも、、、、。(これも患者さんのメンタルケア・・・になってるかな?笑)


話は変わるけど、 PowerEdge T110 の件、気になっている方もおられるはず(んなワケねぇか)。結末は、DELL と喧嘩して、、、じゃなくって、Wibdows 7 をインストールして一件落着。安定可動。。。。ああ、つまんね。こっちも、ほんとなら、MySQL をインストールして、、、のはずなんだけど、なんか、気力が萎えちゃってて、、、ほったらかし。

GT-R のリップスポイラーも旅行先の安曇野で擦ったんだけど、こっちも、なんだか、「まぁ、いいかっ」ってかんじ。以前だったら、半べそかいてるのに、「一度、見せてください」とのディーラー担当者に誘われて、出向いた昨日、『修理代は、概ね1万円です』に動じもせず、「治さない選択肢はありですか?」と。

GT-R は車高低いから、また擦るかもしれない・・・・・などと、以前では考えられないくらい、大人の判断が出来ちゃって。。。。

で、唯一、気合が入っているのが、モンハン。

昨日は、ついに、抜刀技、抜刀力、納刀、減気攻撃、KO のスキルを付けたディアブロUを主体にした装備を完成させたのでした(トップの写真はディアブロス亜種のあかちゃん)。

まだ、本格的に狩りに出向いてないんだけど、リノプロスなんて、1回で頭の周りに【★】がクルクルと出たもんね。(シルバーソルなら一撃だから、ちょっと攻撃力はおちるけど)こりゃ、いいや。

これから、三界後デビューです。


いやー、モンハンは中毒になります。些細なことを気にしてる暇はありません。 これから始める方はご注意。

で、モンハンに冷めたころの“反動”が怖いです。ブログの文章が荒くなったり、GT-R の傷に(心が)傷ついたり・・・・と。

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August 02, 2011

がんの PARP 阻害剤治療のロジック

20110802_diabl_wild_female本来、DNA の修復酵素である PARP(ポリ(ADP)リボースポリメラーゼ)を“軽く(重くても大丈夫なのか?)阻害”すると、その他の修復システムが(未だ未知の機序を経て)活性化され、、、結局、トータルとしての遺伝子の修復系は活性化する・・・・・・って話。

こういうことは、ホントは、地球という環境で45億年かけて進化してきた我々、地球上の生命体には本来備わっている機構なのだ。アクセルを踏みながらブレーキをかけて“速度を調節”し、ポジティブにもネガティブにも冗長に回路が仕組まれていて(フィードフォワードループ・・・なんて単語をちりばめると、より、カッコイイ?)、システムとしてのロバスト性を担保している、、、っていうか。


現代社会の我々は、この生命現象の仕組みを、大方、知った気になっているので、本来、生命体が持っている“生命力”を信用しなくなっているように感じる。

しかし、知った気になっているだけで、実は、ほとんど、何も知っちゃいない。いや、ミクロの目で見た部分的なところはわかってはいる。でもトータルとして“機能”しているところまでは見えていない。

自分ちの“家計簿”が健全でも、日本の経済、世界の経済の変化が予測不可能なことは誰でも知っている。自分ちの“家計簿”を知っていても、日本の家計簿、世界経済の家計簿を知ったことにはならないことにも。

でも、ミクロな生命現象の仕組みを知ると、全体としての生命現象を知ったつもりになってしまうのは、どうしてなのだろうか??

腫瘍をBRCA欠損にする

Making tumors BRCAless

Nature Medicine, 2011年06月27日

DNA修復過程に焦点を絞って、幅広いがんを治療する方法が考案された。これによって、DNA修復にかかわるタンパク質PARPの阻害薬の適用範囲が広がり、現在主に利用されているBRCA遺伝子の変異が原因のがんのほかに、幅広いがんの治療に使えるかもしれない。

BRCA遺伝子の変異は、がんを促進するだけでなく、がん細胞のDNA維持、修復能力をも低下させる。例えば、PARPのような他の必須成分を標的とすることによって、このDNA維持、修復過程をさらに阻害すれば、がん細胞を選択的に殺すことができる。しかし、この方法は、BRCA遺伝子が変異したがんにしか適用できない。

G Shapiroたちは、BRCA遺伝子の活性を調節する酵素を同時に阻害すれば、BRCA変異のないがん細胞であってもPARP阻害剤治療に対して感受性になることを明らかにした。この二重阻害法なら、BRCAの変異の有無にかかわらず、幅広くがんの治療に利用できる可能性がある。


さて、第一期の薬学生2名の実習が終了して、、、、今週からヒマをもてあましている為、ブログの更新が復活、、、、、なるのかもしれない(実際、やることが一杯あって書けなかったし)けど、、、、でも、震災以来、民主党の book smart で頭でっかち集団の“無能”は大衆の知るところとなってしまったので、張り合いがないっていうか、、、、、気持ちが盛り上がらないんだよねぇ~。結局、何事も、なるようにしかならないってのが、嫌でも身にしみたし。誰でも身にしみたと思うし。

個人的な身の回りの、イベントは、あるにはあるんだけど、、、、問題の解決には、ドラマチックな展開は望めないし、、、、っていうか、昔だったら、こんなネタでも書けちゃうんだけど、なんか、盛り上がらなくって、、、、


そのひとつが、自宅で運用しているサーバが壊れたってこと。

計画停電の予定があったので、私が管理している重要なサイトは、全て、商用レンタルサーバに移行してあったので、自宅のサーバが壊れたってことも、大問題にはならなかったのが、盛り上がらない理由の一つではあるんだけど、、、でも、、、、

DELL で新規購入した PowerEdge T110 に Windows 2000 がインストールできなかったのには、心臓が30回ほど、反応してしまった。


--- ゲゲ、箱だけ買って、使い物にならないのか? ヤバくね? ---


って感じで。

丁度5年前に買った PowerEdge は、本来、動作保障してない Windows 2000 で Web , FTP , Mail サーバを動かしてしていた。

だから、今回も、 PowerEdge T110 はドンガラ、OS 無しで買ったんだけど、、、、、OSがインストール出来ない。。。。

Win2K の CD-ROM からブートして、、、、、途中でなにやら、意味不明なブルースクリーンでとまってしまう。

壊れたと思っていた古いサーバは、買い換え、お払い箱が決まったとたん、落ちもせず、淡々と仕事をこなし、、、、よくあるパターン、、、、なので、ハードディスクだけを取り替えて、新しい“箱(PowerEdge T110)”に差し替えて起動を試みると、、、

インストールの時と同じ意味不明なブルースクリーンで起動せず、、、、


---ハハ~ん、BIOS 経由からの OS経由でのハードディスクへのアクセスに切り替わったところで、、、落ちるのかぁ、、、、、


でも、どうすりゃ、いいの?(ホントはわかっているけど・・・・って、強がりモード)

結局、OSが古すぎて、ハードが新しすぎて、新しすぎるハードが古いOSの手順を理解できない・・・・って事なんじゃないのかな?

というわけで、思いついた解決方法は、、、、

1.Windows Server 2003 をインスルート
2.Windows 7 をインストール

これでダメなら、、、、

1.DELL に詫びを入れて、OS を売ってもらう
2.DELL に「初期不良だ」と言って、喧嘩を売る

一昨日の日曜日に、Win2K に失敗して、放置してある買ったばかりの PowerEdge T110 だが、本日、家に帰ったら、1.Windows Server 2003 をインスルートから始めてみたい。

で、DELL と喧嘩になったら、またまた、ネタが出来る。これはこれで、ウマぁ~。


話は変わるが、今、思いっきり、モンスターハンターにハマっている。寝ても冷めてもモンハンで頭が一杯。これは、実習生の一人、Wiz さんのおかげ。なんたって、自分用の PSP を一台買った後、自宅でパーティープレーするために、娘用にも、もう一台 PSP を買ってしまったくらい、気合が入っているのだ。ワハハハハ。

で、現在、シルバーソルシリーズの防具を作った後(まだ、紅玉が出てないので、頭はない。これも、我がモンハン師匠のWiz さんにご同行いただいた賜物)、ディアブロSシリーズに溜め短縮スキルを付けて、、、、煌黒大剣アルレボを狙っているところ(わかる人には、これでわかる)なのです。

抜刀(技)、納刀、集中(溜め短縮)は、、、イイワ、サイコー!!(これが原因で、浮世を離れているので、ブログは、、、、ボチボチとしか書けません)

というところで、近況報告でした(写真は、ディアブロスの原種雌)。

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June 01, 2011

わからないんだから、むやみに恐怖を煽るなよ。

20110601_jcw5月29日の日曜日、土砂降りのなか、私は某所にあるサーキット場で MINI COOPER を走らせていた。

車をサーキットで走らせるのは、初めての経験であり、今までの“Book Smart”状態が、真の知識に変わる瞬間を経験できた、貴重な体験だった。

雑誌で読んだ“インプレッション”は、今までは胸につかえていた状態だったのだが、それが腑におちたって感じで。。。(アクセルを抜く、、ステアリングをわずかに切る、、0.3秒遅れてリアが動く、、、ノーマルの足回り、ノーマルタイヤ、、、FF の特性、、、うんうん、、、みたいな・・・)

初めてのコースイン、しかも土砂降りとあっては、車がスピンするまでにどれだけ猶予があるのかさえわからない。一週目の私の走りは、慣れた人の目には、それこそ、カメが走っているほど、遅く感じられたことだろう。コーナー立ち上がりでは、コース幅一杯に膨らむどころか、インベタ・・・・。ブレーキを踏むこと一つにしても、「もしかしたらスピンしたまま、エスケープゾーンにあるクッション材に突っ込むんじゃないのか?」とおっかなびっくり状態、、、、。

それでも、一日中、走り回っていると、自分でもびっくりするくらいのスピードでコーナーを旋回できるようになる。コース幅をギリギリまで利用してクリアしたときの快感は、ナニモノにも代えがたい。

そんな状況で走っていたわけだが、同時にコースインしたベテランの方や走りなれた方は、さぞ、私を「迷惑なヤツ」だと怒ってるだろうなぁ・・・・と思いきや・・・・。

これが、予想を裏切り、紳士的なんですねぇ~。皆さん。

表現は悪いけど、見た目、ヤンキーのような若者たちも、、、紳士的で、私を邪魔者扱いもせず、暖かい目(かどうかはわかんないけど)で見てくださって、私を雨の中でも、ここまで走れるように育ててくださって・・・・・・。


話は変わるが、現在、私の施設では、二名の薬学生が第一期の実習中である。きっと彼らも、私が初めてサーキットにコースインした時のような感覚を味わっていることだろう。私には簡単に思えることが、初めてでは、、、、、、スピンするかもしれない、、、、、そんな恐れをいだいていることだろう。

もちろん、私は、そんな彼らを、さらに、恐怖のドン底に落としいれる為に、日夜・・・・・・。

って冗談で、その逆方向を向いて指導して(極力不安を取り除き、自ら伸びるのを助ける)いるわけで、、、、そんな、指導方向も、サーキット走行を経験して、確固たる信念に変わったわけで、、、、、


さて、本題。

低線量被曝の危険性については、何もわかっていないのが現在の“真実”。だから、わからないんだから、むやみに恐怖を煽るなよ!!ってこと。

新聞やマスコミには、ホントに辟易させられる。

もっとも、そんな報道にも、何も気にしてない人が大半で、一部のヒステリックに反応する人達の行動を、面白おかしく伝えているってのも、真実なんだろうけど。

まぁ、そんな、一部の集団ヒステリーな人達の行動に反応して、踊らされているのが、現政権、菅直人って事なんだろう。「発送電の分離」なんて、なんのことやら、さっぱりわかんない事を、言ってみたり。。。。東電の処遇に関してのことらしいから、調べたので、今は、意味がわかるんだけど。。。。。

でも、わかったところで、「だから、何?」って感じなんだよね。確かに、発電のコストより、送電のコストのほうがべらぼうに高いってのは、初めて知ったことだし、電気料金は安いほうが良いんだけど、、、「発送電の分離」で、理論的な結果が得られる保証があるんかい???ってこと。それを言い出したら、日本の医療制度だって、似たようなもの、、、、なんだよね。「こうすりゃ、コストが下がります。医療費が抑制できます」って言って、改革?しても、何の効果もなく、、、、、、って。

絶対、わかってることだけにしときなさいって。

低線量被曝の危険性に関する知識はまだ不十分

Nature 2011年4月5日オンライン掲載 | doi:10.1038/news.2011.206

低線量被曝が健康に及ぼす長期的危険性については、いまだにほとんどわかっていない。合理的な判断の根拠となる知識を得るには、低線量被曝に関する集団研究と発がん機構に基礎研究を組み合わせていく必要がある。

David J. Brenner

震災以降、福島第一原子力発電所では、損傷した原子炉からの放射性物質の放出が続いており(Nature 2011年3月31日号555ページ参照)、人々は不安を感じている。事故現場で働く原発作業員はどの程度の危険にさらされているのか? 地元の住民は? 日本のその他の地域では? 世界全体では、いったいどれくらい危険なのだろうか?

科学コミュニティーは、被曝の危険性を評価しようと最大限の努力をしているが、低線量被曝に関する我々の知識レベルは十分とは言えないのが現状だ。2003年に我々の研究チームが行った低線量被曝が健康に及ぼす影響についての研究は、現状できうるベストの見積もりであったが、それでもなお不確実な点が非常に多いのである1。そして、どのくらい危険なのかがわからないために、避難指示区域をどのように決めるべきか、誰を避難させるべきか、いつ避難指示を出すべきか、いつ帰宅を許可するべきかが、本当にはっきり判断できないのだ。


オンライン特集

今回の原発事故を受けて日本政府が定めた避難指示区域や、米国原子力規制委員会(NRC)が出した避難勧告の範囲は、損傷した原子炉からどのような放射性物質が放出されうるかを推定し、それに基づいて決めたものにすぎない。しかし、たとえ最終的に放出される放射性物質の量と人々の被曝の程度がわかったとしても、避難に関して合理的な判断をすることは不可能だっただろう。なぜなら、低線量被曝が健康に及ぼす影響についての知識が圧倒的に不足しているからだ。我々は、低線量被曝が「平均的な」人々にどのような危険性を及ぼすのかを知らないし、乳幼児や子ども、遺伝的に放射線感受性の高い人々など、放射線に弱い人々の危険性についてはもっとわからない。だから、日本の現状への対応は、もっともらしい当て推量に基づいて行われていると言っても過言ではないのだ。

「日本の現状への対応は、もっともらしい当て推量に基づいて行われていると言っても過言ではないのだ」 さらに気がかりなのは、放射性物質の放出が及ぼす長期的影響について、不確実な点が多いことである。というのも、避難指示区域内またはその周辺地域の住人よりもはるかに多くの人々に影響を及ぼすおそれがあるからだ。農産物や水産物、水など、環境中に数世代にわたって残留するごく低レベルの放射能は、長期的にどのような影響を及ぼすのだろうか。一般の人々よりも少しだけ高い放射線量にさらされる数万人の地元住民はどうなるのか、ごくわずかだけ高い放射線量にさらされる数百万人の人々はどうなるのか、そして、ごくごくわずかだけ高い放射線量にさらされる数億人の人々がどうなるのか、全くわからないのだ。ほとんどの人でさまざまながんのリスクが上昇するかもしれない。たが、その上昇は非常に小さいものだろう。さらに、数百万人の人々の発がんリスクがそろってわずかに上昇した場合でも、公衆衛生にどのような影響を及ぼすのか、知識が不十分なのだ。

低線量被曝の生物学的影響について、個人レベルでも集団レベルでも予測できないのはなぜなのだろう? 1世紀以上前に放射能が発見されて以来、放射線の危険性に関する研究はずっと続けられてきたし、50年以上も前から、かなり突っ込んだ研究が行われるようになっている2。それなら今頃は、政策決定に必要な、正確な科学的知識は、十分得られているはずではないのか?


集団研究の難しさ

端的に言えば、低線量被曝をした人々の健康への影響を直接検出し、定量化することは難しく、たいていは不可能なのだ。低線量被曝に関連した長期的健康被害の中で、最も心配されているのは、がんである。しかしながら、どのような集団でも約40%の人がいつかはがんになることを考えると、被曝した人々の集団が非常に大きく、個人の被曝線量が比較的よくわかっていないかぎり、被曝に関連した発がん率のわずかな上昇を評価することは、かなり不確実である。

これに関して情報源になりそうなのはチェルノブイリの原発事故だが、その情報はほとんど利用されていない。1986年に旧ソ連で発生したこの事故は、今回の日本の事故よりもはるかに深刻で、「最悪」の原発事故のシナリオを検証することを可能にした。被曝した人々の集団は大きく、その被曝線量の幅も広かったため、健康に関する集団研究を行うには絶好の対象であった。しかし、事故から25年が経過した今、甲状腺がんと白血病を除き、被曝した人々を対象とする大規模かつ組織的ながん研究は行われていない(Nature 2011年3月31日号547ページ、562ページ参照)。一方で、こうした研究では被曝線量の見積もりがカギとなるが、その作業はすでにかなり進んでいる3。今後、我々は、これらの研究を一般的ながんのすべてに拡大するため、いっそう努力しなければならない。

我々はまた、今回日本で被曝した人々を対象に大規模な集団研究を行うことが合理的であるかどうかも検討し始めなければならない。ここでは、被曝したすべての人々の被曝線量を個別に確定することがカギとなる4。これは、放射線の危険に関するあらゆる研究に当てはまることだ。

だが、低線量被曝をした人々の研究から得られる情報には根本的な限界がある。被曝に関連したがんの発生数は、常に、背景となる「自然な」がんの発生数に比べて非常に小さいと考えられるだけでなく、被曝が原因のがんとそれ以外のがんを区別する方法もないからだ。そのため、集団研究だけでは、極低線量被曝の危険性に関する情報を提供できない可能性がある。


基礎研究による補完

そこで、集団研究を補完するアプローチ、すなわち、低線量放射線ががんを引き起こす基礎的機構を、遺伝子、染色体、細胞、さらには器官のレベルで研究することが必要になる。この機構は非常に複雑であるため、研究はなかなか進展しない。しかしながら、長い目で見れば、発がん機構の解明から集団研究の結果を検討することは、極低線量被曝が健康に及ぼす影響について必要な情報を得るために、最良の、そしておそらく唯一の方法なのである5。

米国には、低線量被曝の危険性に関する基礎科学の支援に主眼を置く研究プログラムが、エネルギー省によるものが1つだけある。だがその研究プログラムも、米国で現在行われている予算交渉において、大幅な削減、ひいては廃止の危機に瀕している。

低線量被曝の危険性をめぐるこうした不確実性により、欧米諸国の原子力発電の未来についての議論が難しくなってきている。我々は今、原子力発電について重大な岐路に立っているのだ。老朽化してきた多くの原子炉を新しいものに置き換えていくべきなのだろうか? それとも、原子力発電を放棄するべきなのだろうか? これらの重大問題について合理的な判断をするために、低線量被曝の危険性を今よりもっと正確に把握しなければならない。さもないと、「放射線はどんなものでも危険である」と「低線量被曝は危険ではない」という極論をめぐる議論しかできなくなってしまうからだ。

原発事故や放射性物質を利用したテロに対して合理的な判断をするためにも、原子力発電の未来について合理的な政策決定をするためにも、CTスキャンなどの医療用画像装置や空港の新型X線検査装置の急激な普及に伴う健康への影響について考えるためにも、低線量被曝が健康に及ぼす危険性の理解に向けて、これまで以上に努力する必要があるのだ。

David J. Brenner はコロンビア大学放射線学研究所(米国)に所属。高線量および低線量被曝のリスク評価の研究を行っている。


わからないから、最大限の予防策・対応策をとる、、、、こういう人がいる一方、全く楽観的な人達もいる。

そして、何かと言うと、「世界では・・・」「グローバルスタンダードでは・・・」と。マイノリティが“結果的に”適応的だったなんてことは、進化の歴史を見れば、ひをみるより明らかなのに、「世界では・・・1ミリシーベルトがどうのこうの」と。

国の肩を持つわけじゃないけど、年間被爆量の規制値を「殺人行為だ」とか言い出す芸能人がいたりして、、、、売名行為か単なる無知かって話のネタにしかならないようなヤツが“出現”したりして、、、マスコミはそれをネタにして、、、、そう、発生頻度の問題なのに、人道的な問題に摩り替ったり・・・・・。


リスクに暴露しなけりゃ、「0(ゼロ)」のエイズウイルスやプリオン入り牛肉とは、わけが違うと思うんだけどなぁ。。。。放射線。自然に毎日浴びてるし。内部からも。


というわけで、政府の対応も、一部の国民の反応も、、、、なわけだから、解散総選挙がよろしいのでは??

で、原発推進派と脱原発派が真っ向から対立してくれると、日本も“健康的”なんだけどねぇ・・・。

p.s.というわけで、学生の指導が目下の最重要案件。そのため、筆が遅くなってます。

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