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November 08, 2013

医薬品ネット販売規制について思うこと

20131108_schrodinger_cat現代社会においては、医療情報は“波動方程式”であり、我々は“シュレーディンガーの猫”である。

我々の運命(生きるか死ぬか)は、観測して(死なずにすんで、あるいは死んでしまって)初めてわかるのだが、観測するまでは確率でしか表せない。

これは、医薬品の副作用発現においても、全く、同様である。


量子力学をコンピュータ技術に応用する場合、多数の猫をコヒーレントに制御する事が肝心だが、この“価値観”を医療に置き換えてみると、“波動方程式”は個々の人間の未来の状態を予測するものではなく、国や行政といった立場にとって重要な情報だということが見えてくる。

国民全体として、副作用の発生率(発生件数)が少なくなる為には、大変、力を発揮する情報なのだが、個々の人間にとっては、何の役にも立たない(エビデンスとはそういうもの)。

当たり前だけど、生きてる猫と死んでる猫が重なって存在することは無いからである。


医薬品をネットで販売することに“反対”の立場の人の中には、規制緩和を個人における薬害(副作用発現)の助長と混同している人がいるが、あれは、完全に思い違いをしている。

店頭で薬剤師が薬を買いに来た人全員に販売拒否すれば薬害は防止できるが、販売した時点(必ず飲むと仮定して)で“シュレーディンガーの猫”になるからだ。

薬剤師による店頭での情報提供は、お客さん個人の副作用発現率を低下させるものではなく、もし薬害が減ったとしても“買うのがめんどくさい”為に、薬を買って飲む人の人数が少なくなる為の結果である。

国の立場からは、薬害発生件数が少なくなれば、それは行政的に正しく、“勝った”事になる。が、、、

国民一人一人の立場からは、薬害は、パーセントではなく、「0」か「100」だ。医薬品の情報がこれに介入することは無い。飲まなければ「0」。「正しい服用方法とか飲み合わせに注意すれば、未然に防げる」と反論する人もいるかもしれないが、「横断歩道はみんなで渡れば怖くない」の理屈と大して違わないから、こんなことを言う人のことは信用しない方が良い。

サリドマイド薬害は、情報提供(飲み方の工夫)すれば防げたかと言えば、答えはNOである。飲ませない(発売禁止)以外、答えはありえない(国、行政が気にするのはこの辺。事が起きる前に規制すると、そのこと自体を批判する国民がいるから難しい・・・)。


個人個人の薬害発生を防止するには、販売方法ではなく、教育と啓蒙が必須なのは論を待たない。

薬は健康な人が飲めば、100%毒になる。
病人が飲めば、“薬”になる。

これは、みんな知ってる通りだけど、「100%毒になる」部分は、病気になったからと言って、“薄まる”ワケじゃない。「100%毒になる」部分は、健康な人にも病人にも平等に降りかかる。

薬を飲むかどうかを判断するとき、「メリットとデメリットを天秤にかけて」という喩が、病気の時には、その毒性が軽くなるって間違った印象を与えた原因なんだろう。

毒性をデジタルメーターで測ったとしたら、その重さは変わらない。

薬から受けるダメージを覚悟して、その時々の苦痛から逃れる為に飲むものが薬であるということを、忘れてはいけないのだ。


「我々が対面販売すれば安全」などと言っている同業の中には、情報提供で個人の薬害を防止できると信じているナイーブな薬剤師と、わかっちゃいるが売り上げの為にという薬剤師とが混在していると思われる。

経済優先、、安全優先、、、議論自体が不毛だと思っている私が言えることは、、、

消費者は、その辺を踏まえて、店頭販売とネット販売を使い分けてもらいたい(買わない選択肢も含めて)。その人個人に、副作用が出るかどうかは、「神のみぞ知る」であるのだから。

(しかし、、、天下の東京大学では、“シュレーディンガーの猫”状態にある光のテレポーテーションの研究をしてるらしいから、人間様も副作用が起きそうになったら、薬を飲まなかった状態にテレポーテーションさせられる日も近いかも!)


ってなことを、つらつら考えたのは、↓の Science の記事を読んだためである!

多数の猫をコヒーレントに制御する(Coherently Controlling Large Cats)

Science November 14 2008, Vol.322

超伝導回路に基づく量子情報の制御と操作は、スケールアップの可能性から魅力的な手法と考えられている。

Vlastakisらは(p. 607, 9月26日号電子版; Leekによる展望記事参照)、空洞共振器に格納された超伝導キュービットと数百のフォトンとの量子もつれを生成・制御することに成功したが、そこでは任意のサイズと位相のマイクロ波共振器中に多数のシュレーディンガーの猫状態のオンデマンドな生成において決定論的手法を用いている。

キュービットを多数のシュレーディンガーの猫状態に変換する技術の出現により、将来の量子に基づく技術においてより堅牢な量子源を提供することになるであろう。

Deterministically Encoding Quantum Information Using 100-Photon Schrodinger Cat States

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