« ドーナツの穴は、空間なのか?存在なのか? | Main | スタチンの使用と癌関連死亡率の低下 »

October 31, 2012

ずるい奴の制御(Cheat Control)

20121031_cheat_controlずるい奴を制御する方法は、微生物のレベルではだんだんと明らかになってきている。

その一つは、クオラムセンシング(quorum-sensing)が誘導される時に必ず“生まれる”ずるい奴を峻別する方法だ。

実社会においても、“ずるい奴”は必ず生まれる。

こいつを、うまい事、峻別する方法は無いものか・・・・・。

その前に、クオラムセンシングが誘導される状況にて、どのように“ずるい奴”を峻別するのかをみてみよう!

Science October 12 2012, Vol.338

クオラムセンシング(quorum-sensing)の誘導において、カゼインなどの単一炭素源上に成長する緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa)集団は或る個体密度に近づくと、彼らが集合的に分泌するシグナル伝達分子のレベルが、カゼインを消化するためのタンパク質分解酵素を合成、分泌するよう細胞の引き金を引く。

しかしながら、タンパク質分解酵素を分泌するのは代謝的にコストがかかるので、その系は「ずるい」変異体をもたらすことになる。

そのずるい奴はクオラムセンシングには応答せず、タンパク質分解酵素を合成するコストはかけないが、すべての細胞、つまりずるい奴と協力者、に同じように成長を可能にする崩壊産物から利益を得ることになる。

Dandekarたちは、クオラムシグナル伝達に非感受性のずるい緑膿菌が、ヌクレオチド加水分解酵素を合成できず、そのために、カゼインをアデノシンに置き換えただけで成長できなかったことを発見した(p. 264)。

このことは、協力者がずるいやつの生長を可能にし、「ずるい」やつと協力者の間の安定的平衡をもたらすことになる。

この制御の原則は、他の細菌性クオラムセンシング系に適用可能であり、細菌の協力を破壊する薬剤の開発においても活用されるであろう。

Bacterial Quorum Sensing and Metabolic Incentives to Cooperate


う~ん、当たり前かもしれないけど、微生物の世界でも、他の個体がせっせと汗水たらして得た“成果”をちゃっかり、こっそり、利用しちゃう奴がいるんですねぇ。まったく、人間の社会でも、同じような奴がいることに、思わず、笑っちゃいますが、、、、

で、微生物の集団を、人間の知恵で“峻別”することは、だんだん、可能になってきているということだそうだ。

それなら、人間の社会でも、そういう“ずるい奴”を峻別する、なにか、良い方法はあるんじゃないのか?

ということで、ちょっと、考えてみた。

対策は、大きく分けて、二つ考えられる。ひとつは、ずるい奴を排除する事。もう一つは、ずるい奴にも努力させること。ずるい奴を排除するのは、今の世の中(偽善者が多いから)非常に難しい。「人間、みな平等」だとか、聞いてるだけでむずがゆくなるような言葉を発する奴が多いからね。だから、もう一つの、ずるい奴にも、なにかやらせるように仕向けなきゃならない。。。。。


・・・・・・

・・・・・・


って、無理ジャン!やっぱ、正直者は馬鹿をみるのかぁ~????

でも、正直者のみなさん、ご安心アレ!

現代社会は、好むと好まざるとにかかわらず、競争の社会である。そういう社会は、鳥でいえば、≪自然淘汰が強力に覚醒状態を好ましいとするき≫と言えそうである。

そういう社会では、ずるい奴は“女にもてない”のである。子孫も残せないのである。

寝る間も惜しんで働いているオスには“チャンス”が訪れる!!まどろんでいると、メスに相手にされない・・・・。

そういうことで、溜飲を下げようではありませんか!?正直者の諸君!!

(多分、そんなことじゃ、ずるい奴の存在に納得できないとは思うけどね。ホントはオレも世の中から排除したいんだよねぇ~、そんな奴は。でもそんなこと、口にできないし・・・あっ)

と、久しぶりの書き込みでしたぁ(^^)/。

まどろんでいると失うよ(You Snooze, You Lose)

Science September 28 2012, Vol.337

睡眠は身体の回復や記憶機能を助けているが、しかし必ずしも種を超えて同じように作用しているとは限らない。

自然淘汰が強力に覚醒状態を好ましいとするきには、睡眠の一時停止が起こり得る。

Leskuたち(p. 1654,Siegelによる展望記事参照)は、イソシギ鳥( pectoral sandpipers)が死なずに、また機能障害も起こさずに、睡眠が一時停止することを示している。

これらの鳥は高緯度の北極で集団で繁殖し、オス同士の競争は激烈である。

メスにたいする競争と、メスへのディスプレーは、肉体面でも表現力の点でも厳しい要求がなされるものであるが、にもかかわらず最も睡眠の少ない鳥がこれらの活動を行う能力の点で何等見劣りしなかった。

実際に、最も睡眠の少なかった鳥が最も多いメスを獲得し、そして最も多い子孫を残した。

Adaptive Sleep Loss in Polygynous Pectoral Sandpipers

|

« ドーナツの穴は、空間なのか?存在なのか? | Main | スタチンの使用と癌関連死亡率の低下 »

医学薬学・生命科学」カテゴリの記事

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



« ドーナツの穴は、空間なのか?存在なのか? | Main | スタチンの使用と癌関連死亡率の低下 »