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June 01, 2011

わからないんだから、むやみに恐怖を煽るなよ。

20110601_jcw5月29日の日曜日、土砂降りのなか、私は某所にあるサーキット場で MINI COOPER を走らせていた。

車をサーキットで走らせるのは、初めての経験であり、今までの“Book Smart”状態が、真の知識に変わる瞬間を経験できた、貴重な体験だった。

雑誌で読んだ“インプレッション”は、今までは胸につかえていた状態だったのだが、それが腑におちたって感じで。。。(アクセルを抜く、、ステアリングをわずかに切る、、0.3秒遅れてリアが動く、、、ノーマルの足回り、ノーマルタイヤ、、、FF の特性、、、うんうん、、、みたいな・・・)

初めてのコースイン、しかも土砂降りとあっては、車がスピンするまでにどれだけ猶予があるのかさえわからない。一週目の私の走りは、慣れた人の目には、それこそ、カメが走っているほど、遅く感じられたことだろう。コーナー立ち上がりでは、コース幅一杯に膨らむどころか、インベタ・・・・。ブレーキを踏むこと一つにしても、「もしかしたらスピンしたまま、エスケープゾーンにあるクッション材に突っ込むんじゃないのか?」とおっかなびっくり状態、、、、。

それでも、一日中、走り回っていると、自分でもびっくりするくらいのスピードでコーナーを旋回できるようになる。コース幅をギリギリまで利用してクリアしたときの快感は、ナニモノにも代えがたい。

そんな状況で走っていたわけだが、同時にコースインしたベテランの方や走りなれた方は、さぞ、私を「迷惑なヤツ」だと怒ってるだろうなぁ・・・・と思いきや・・・・。

これが、予想を裏切り、紳士的なんですねぇ~。皆さん。

表現は悪いけど、見た目、ヤンキーのような若者たちも、、、紳士的で、私を邪魔者扱いもせず、暖かい目(かどうかはわかんないけど)で見てくださって、私を雨の中でも、ここまで走れるように育ててくださって・・・・・・。


話は変わるが、現在、私の施設では、二名の薬学生が第一期の実習中である。きっと彼らも、私が初めてサーキットにコースインした時のような感覚を味わっていることだろう。私には簡単に思えることが、初めてでは、、、、、、スピンするかもしれない、、、、、そんな恐れをいだいていることだろう。

もちろん、私は、そんな彼らを、さらに、恐怖のドン底に落としいれる為に、日夜・・・・・・。

って冗談で、その逆方向を向いて指導して(極力不安を取り除き、自ら伸びるのを助ける)いるわけで、、、、そんな、指導方向も、サーキット走行を経験して、確固たる信念に変わったわけで、、、、、


さて、本題。

低線量被曝の危険性については、何もわかっていないのが現在の“真実”。だから、わからないんだから、むやみに恐怖を煽るなよ!!ってこと。

新聞やマスコミには、ホントに辟易させられる。

もっとも、そんな報道にも、何も気にしてない人が大半で、一部のヒステリックに反応する人達の行動を、面白おかしく伝えているってのも、真実なんだろうけど。

まぁ、そんな、一部の集団ヒステリーな人達の行動に反応して、踊らされているのが、現政権、菅直人って事なんだろう。「発送電の分離」なんて、なんのことやら、さっぱりわかんない事を、言ってみたり。。。。東電の処遇に関してのことらしいから、調べたので、今は、意味がわかるんだけど。。。。。

でも、わかったところで、「だから、何?」って感じなんだよね。確かに、発電のコストより、送電のコストのほうがべらぼうに高いってのは、初めて知ったことだし、電気料金は安いほうが良いんだけど、、、「発送電の分離」で、理論的な結果が得られる保証があるんかい???ってこと。それを言い出したら、日本の医療制度だって、似たようなもの、、、、なんだよね。「こうすりゃ、コストが下がります。医療費が抑制できます」って言って、改革?しても、何の効果もなく、、、、、、って。

絶対、わかってることだけにしときなさいって。

低線量被曝の危険性に関する知識はまだ不十分

Nature 2011年4月5日オンライン掲載 | doi:10.1038/news.2011.206

低線量被曝が健康に及ぼす長期的危険性については、いまだにほとんどわかっていない。合理的な判断の根拠となる知識を得るには、低線量被曝に関する集団研究と発がん機構に基礎研究を組み合わせていく必要がある。

David J. Brenner

震災以降、福島第一原子力発電所では、損傷した原子炉からの放射性物質の放出が続いており(Nature 2011年3月31日号555ページ参照)、人々は不安を感じている。事故現場で働く原発作業員はどの程度の危険にさらされているのか? 地元の住民は? 日本のその他の地域では? 世界全体では、いったいどれくらい危険なのだろうか?

科学コミュニティーは、被曝の危険性を評価しようと最大限の努力をしているが、低線量被曝に関する我々の知識レベルは十分とは言えないのが現状だ。2003年に我々の研究チームが行った低線量被曝が健康に及ぼす影響についての研究は、現状できうるベストの見積もりであったが、それでもなお不確実な点が非常に多いのである1。そして、どのくらい危険なのかがわからないために、避難指示区域をどのように決めるべきか、誰を避難させるべきか、いつ避難指示を出すべきか、いつ帰宅を許可するべきかが、本当にはっきり判断できないのだ。


オンライン特集

今回の原発事故を受けて日本政府が定めた避難指示区域や、米国原子力規制委員会(NRC)が出した避難勧告の範囲は、損傷した原子炉からどのような放射性物質が放出されうるかを推定し、それに基づいて決めたものにすぎない。しかし、たとえ最終的に放出される放射性物質の量と人々の被曝の程度がわかったとしても、避難に関して合理的な判断をすることは不可能だっただろう。なぜなら、低線量被曝が健康に及ぼす影響についての知識が圧倒的に不足しているからだ。我々は、低線量被曝が「平均的な」人々にどのような危険性を及ぼすのかを知らないし、乳幼児や子ども、遺伝的に放射線感受性の高い人々など、放射線に弱い人々の危険性についてはもっとわからない。だから、日本の現状への対応は、もっともらしい当て推量に基づいて行われていると言っても過言ではないのだ。

「日本の現状への対応は、もっともらしい当て推量に基づいて行われていると言っても過言ではないのだ」 さらに気がかりなのは、放射性物質の放出が及ぼす長期的影響について、不確実な点が多いことである。というのも、避難指示区域内またはその周辺地域の住人よりもはるかに多くの人々に影響を及ぼすおそれがあるからだ。農産物や水産物、水など、環境中に数世代にわたって残留するごく低レベルの放射能は、長期的にどのような影響を及ぼすのだろうか。一般の人々よりも少しだけ高い放射線量にさらされる数万人の地元住民はどうなるのか、ごくわずかだけ高い放射線量にさらされる数百万人の人々はどうなるのか、そして、ごくごくわずかだけ高い放射線量にさらされる数億人の人々がどうなるのか、全くわからないのだ。ほとんどの人でさまざまながんのリスクが上昇するかもしれない。たが、その上昇は非常に小さいものだろう。さらに、数百万人の人々の発がんリスクがそろってわずかに上昇した場合でも、公衆衛生にどのような影響を及ぼすのか、知識が不十分なのだ。

低線量被曝の生物学的影響について、個人レベルでも集団レベルでも予測できないのはなぜなのだろう? 1世紀以上前に放射能が発見されて以来、放射線の危険性に関する研究はずっと続けられてきたし、50年以上も前から、かなり突っ込んだ研究が行われるようになっている2。それなら今頃は、政策決定に必要な、正確な科学的知識は、十分得られているはずではないのか?


集団研究の難しさ

端的に言えば、低線量被曝をした人々の健康への影響を直接検出し、定量化することは難しく、たいていは不可能なのだ。低線量被曝に関連した長期的健康被害の中で、最も心配されているのは、がんである。しかしながら、どのような集団でも約40%の人がいつかはがんになることを考えると、被曝した人々の集団が非常に大きく、個人の被曝線量が比較的よくわかっていないかぎり、被曝に関連した発がん率のわずかな上昇を評価することは、かなり不確実である。

これに関して情報源になりそうなのはチェルノブイリの原発事故だが、その情報はほとんど利用されていない。1986年に旧ソ連で発生したこの事故は、今回の日本の事故よりもはるかに深刻で、「最悪」の原発事故のシナリオを検証することを可能にした。被曝した人々の集団は大きく、その被曝線量の幅も広かったため、健康に関する集団研究を行うには絶好の対象であった。しかし、事故から25年が経過した今、甲状腺がんと白血病を除き、被曝した人々を対象とする大規模かつ組織的ながん研究は行われていない(Nature 2011年3月31日号547ページ、562ページ参照)。一方で、こうした研究では被曝線量の見積もりがカギとなるが、その作業はすでにかなり進んでいる3。今後、我々は、これらの研究を一般的ながんのすべてに拡大するため、いっそう努力しなければならない。

我々はまた、今回日本で被曝した人々を対象に大規模な集団研究を行うことが合理的であるかどうかも検討し始めなければならない。ここでは、被曝したすべての人々の被曝線量を個別に確定することがカギとなる4。これは、放射線の危険に関するあらゆる研究に当てはまることだ。

だが、低線量被曝をした人々の研究から得られる情報には根本的な限界がある。被曝に関連したがんの発生数は、常に、背景となる「自然な」がんの発生数に比べて非常に小さいと考えられるだけでなく、被曝が原因のがんとそれ以外のがんを区別する方法もないからだ。そのため、集団研究だけでは、極低線量被曝の危険性に関する情報を提供できない可能性がある。


基礎研究による補完

そこで、集団研究を補完するアプローチ、すなわち、低線量放射線ががんを引き起こす基礎的機構を、遺伝子、染色体、細胞、さらには器官のレベルで研究することが必要になる。この機構は非常に複雑であるため、研究はなかなか進展しない。しかしながら、長い目で見れば、発がん機構の解明から集団研究の結果を検討することは、極低線量被曝が健康に及ぼす影響について必要な情報を得るために、最良の、そしておそらく唯一の方法なのである5。

米国には、低線量被曝の危険性に関する基礎科学の支援に主眼を置く研究プログラムが、エネルギー省によるものが1つだけある。だがその研究プログラムも、米国で現在行われている予算交渉において、大幅な削減、ひいては廃止の危機に瀕している。

低線量被曝の危険性をめぐるこうした不確実性により、欧米諸国の原子力発電の未来についての議論が難しくなってきている。我々は今、原子力発電について重大な岐路に立っているのだ。老朽化してきた多くの原子炉を新しいものに置き換えていくべきなのだろうか? それとも、原子力発電を放棄するべきなのだろうか? これらの重大問題について合理的な判断をするために、低線量被曝の危険性を今よりもっと正確に把握しなければならない。さもないと、「放射線はどんなものでも危険である」と「低線量被曝は危険ではない」という極論をめぐる議論しかできなくなってしまうからだ。

原発事故や放射性物質を利用したテロに対して合理的な判断をするためにも、原子力発電の未来について合理的な政策決定をするためにも、CTスキャンなどの医療用画像装置や空港の新型X線検査装置の急激な普及に伴う健康への影響について考えるためにも、低線量被曝が健康に及ぼす危険性の理解に向けて、これまで以上に努力する必要があるのだ。

David J. Brenner はコロンビア大学放射線学研究所(米国)に所属。高線量および低線量被曝のリスク評価の研究を行っている。


わからないから、最大限の予防策・対応策をとる、、、、こういう人がいる一方、全く楽観的な人達もいる。

そして、何かと言うと、「世界では・・・」「グローバルスタンダードでは・・・」と。マイノリティが“結果的に”適応的だったなんてことは、進化の歴史を見れば、ひをみるより明らかなのに、「世界では・・・1ミリシーベルトがどうのこうの」と。

国の肩を持つわけじゃないけど、年間被爆量の規制値を「殺人行為だ」とか言い出す芸能人がいたりして、、、、売名行為か単なる無知かって話のネタにしかならないようなヤツが“出現”したりして、、、マスコミはそれをネタにして、、、、そう、発生頻度の問題なのに、人道的な問題に摩り替ったり・・・・・。


リスクに暴露しなけりゃ、「0(ゼロ)」のエイズウイルスやプリオン入り牛肉とは、わけが違うと思うんだけどなぁ。。。。放射線。自然に毎日浴びてるし。内部からも。


というわけで、政府の対応も、一部の国民の反応も、、、、なわけだから、解散総選挙がよろしいのでは??

で、原発推進派と脱原発派が真っ向から対立してくれると、日本も“健康的”なんだけどねぇ・・・。

p.s.というわけで、学生の指導が目下の最重要案件。そのため、筆が遅くなってます。

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