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February 22, 2011

新型インフル重症例、繊毛運動が阻害され、、、

20110222_paulpottsこのブログでオレは、、、《タミフルやワクチンはインフルエンザに効くのか?》や《新型インフル重症例、「季節性」の抗体原因》などなど、随所で、マスコミやマスコミ好きな医療関係者の暴論に憤慨し、マスコミに踊らされる庶民を睥睨しつつ、強毒性インフルエンザの、その“強毒性”たる所以を追いかけまわしてきたわけだが、、、、もう一つ、、、シロウトにも非常にわかり易い機序が追加になったので、紹介したい。

そのウイルスは、気道上皮の線毛細胞サブセットに感染し、繊毛運動を阻害し、肺の病原菌排除機能を障害した・・・ってもの。


こりゃ、いいや。なんて、わかり易い。。。じゃ、話は早いジャン。対応するには、、、、

繊毛運動を促進する薬があれば良い。。。。。。って、そんなのあるの?かって??

どこかにあるんじゃないの??

えっ?

「そんな薬ないよ」って???※

(龍角散がアルじゃんってつっこみはご遠慮、、、、でも、H1N1 の強いやつに龍角散が効いたら面白いけど。「ゴホンといえば龍角散」なつかしぃ~。えっ?そりゃ、クララじゃねぇの?コマーシャルで繊毛運動みせつけたヤツって????どっちだっけ?)

えぇ~~~~~、そうなんだぁ・・・・、じゃ、わかっても意味ねぇジャン。


以下は、Medical Tribune [2011年2月17日(VOL.44 NO.7) p.56]より。

~2009年パンデミックH1N1ウイルス~

一部のウイルス株が肺の病原菌排除機能を障害

〔ロンドン〕インペリアルカレッジ(ロンドン)内科学のTen Feizi教授らは、2009年に大流行した新型インフルエンザ〔パンデミック(H1N1)2009〕において死亡と関連していたウイルス株は、気道上皮の線毛細胞サブセットに感染できることが分かったとJournal of Virology(2010; 84: 12069-12074)に発表した。同教授らは、この変異ウイルスによって肺の病原菌排除機能が障害された可能性も指摘している。


線毛運動を阻害して感染

 パンデミック(H1N1)2009インフルエンザは、世界中で何千人もの死者を出したものの、感染例のほとんどは比較的軽度であった。しかし、このウイルスの中には表面の蛋白質にD222Gと呼ばれる変異を持つウイルスが存在し、この変異ウイルス株に感染した症例では、ほかの株に感染した場合に比べてより重篤な経過をたどり、死亡率も高い傾向が認められている。世界保健機関(WHO)の報告によると、2009年の大流行時にD222G変異株に感染した患者の割合は、全感染者100例当たり2例未満であったのに対し、死亡例100例当たりでは約7例であった。

 ウイルスは、ヘマグルチニン (HA)受容体と呼ばれる細胞表面の受容体への結合を介してその細胞に感染する。異なる種類の細胞には異なる種類の受容体があり、ウイルスは自身の表面にある蛋白質と適合する受容体にのみ感染できる。

 Feizi教授らは今回、HA遺伝子のD222G変異(222番目のアミノ酸がアスパラギン酸からグリシンへ変異している)を持つH1N1型インフルエンザウイルスが、気道上皮細胞の広い範囲の受容体に結合できることを明らかにした。これらの受容体には「線毛細胞」と呼ばれる細胞の表面に発現している受容体が含まれている。この細胞は線毛と呼ばれる毛髪様の構造を持ち、これらが前後に揺れることで、捕獲した異物粒子を含む粘液を上方(口側)に移動させる。移動した粘液は通常、嚥下されるか、咳により排出される。

 感染した線毛細胞ではこの線毛運動が停止するため、異物排除機構も機能しなくなる。この状態になると、吸入されたウイルスや細菌は容易に肺に到達することが可能になり、場合によってはそこで肺炎を引き起こす。

 今回の研究では線毛細胞への感染力がD222G変異ウイルスで高いことが示されたことから、同教授らは線毛細胞への感染により肺の病原菌排除機能が障害されることが、D222G変異株で示された高病原性の1つの要因であった可能性を指摘している。


監視の継続が重要

 Feizi教授は「この変異はウイルス蛋白質の1つのアミノ酸を別のものに置換する単純なものだが、明らかにパンデミック(H1N1)2009ウイルスの病原性を高めている。その原因は、少なくとも部分的にはこのウイルス株が他のウイルス株とは異なる受容体に結合できるためだと考えている。すなわち、このウイルス株は線毛細胞に感染し、線毛細胞が持つ病原菌排除の働きを停止させると考えられる」との見解を示している。

 さらに「この変異ウイルスがさらに広範囲に感染を拡大できる能力を獲得した場合、極めて深刻な事態を招く可能性がある。今回の研究は、WHO世界インフルエンザ監視ネットワーク(GISN)による新たなインフルエンザウイルス株の監視を継続することが、いかに重要かを示している。2009年の流行は比較的穏やかであったが、流行を阻止し、継続的に警戒態勢を敷くことは不可欠である。インフルエンザウイルスは絶えず進化しており、1918年のスペインかぜのときと同様に危険な株が現れる可能性は十分考えられる」と指摘している。


受容体に対する親和性を増強

 Feizi教授らは今回、気道上皮細胞の受容体に類似したさまざまな炭水化物を付着させたガラス表面上でウイルスをインキュベートすることにより、さまざまなインフルエンザウイルスがどの受容体に特異的に結合するかを調べた。ウイルスの受容体への結合は、蛍光色素を使用することで直接観察した。

 これまでに同教授らが行った研究では、季節性インフルエンザウイルスに比べてパンデミック(H1N1)2009ウイルスの方がより幅広い受容体に結合できることが示されており、今回の研究はこの先行研究に基づいて行われた。季節性インフルエンザウイルスはα2,6-シアリル糖鎖に結合するが、同教授らの先行研究では、パンデミック(H1N1)2009ウイルスがこのほかα2,3-シアリル糖鎖に対しても親和性を示すことが明らかにされた。今回の研究では、α2-3受容体に対するこの親和性が、D222G変異によって著しく増強されたことが分かった。α2-6受容体は鼻、咽頭、上気道の細胞に見られるが、α2-3受容体は肺の内皮のほか、呼吸器系全体の線毛細胞にも見られる。


先日、国会中継を見ていて、ふと、思った。

憲法に書いてある?基本的人権って、かなり、間違って解釈されてるんじゃね?と。

生存権ってのを例にとれば、文字通り“日本で生きていく権利”なんだけど、庶民は、税金を湯水のように使ってでも、何が何でも、一分一秒でも“長く生きること”が“生存権”だと、思ってるんじゃね~のかと。

そう思っていると考えりゃ、一般大衆の行動がわかるってもんだ。

いや、庶民が勝手に“法解釈”したわけじゃなくって、大衆迎合な政治家が言い出したから、「そういや、そうだ!そうだ!」って、大衆に広まったんだろうケド。

第25条1項にゃ「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。」って書いてある。何処にも、一分一秒でも“長く生きること”が“健康”なんて書いてない。

そもそも、健康の定義をしなきゃ、ならんよね。鼻水垂らしたくらいで“病気”ってのは、どうかと思うんだけど!

老化と病気も“峻別”しなきゃならないしね(病気にして治療・・じゃなくって、介護だろ?老化に必要なのは!!)。


自動車免許を取ったばかりの頃、祖父を車で病院に連れていったときのことだ。2つ続けて赤信号に引っかかり不満を言っていると、祖父は「お前は、赤信号に文句ばかり言ってるが、青信号だったことを喜んだことがないな」と。

ふと、そんなことを思い出した。

しかし、考えてみると、、、今の世の中、青信号なのは当たり前、赤信号はツイてないって感じる人がほとんどじゃないだろうか。

病気にしても、しないのが“当たり前”で、罹患するのは“アンラッキー”って。

っていうか、健康の閾値っていうか、ハードルがどんどん高くなって、ちょっとでも、いつもと違うと、しかも、他人と比べるもんだから、「この部分はあの人と違うから病気」「こっちは、検査値の正常から外れてるから病気」って(マスコミやマスコミ好きな医療関係者によって病気と思わされて)。

だから、健康保険料は、どんどん上がるわけだし、、、払ってるんだから、元を取るために、病院に行く・・・って。

今、生きていくのに、特別な不具合、不自由を感じないなら、病気って思わなけりゃいいのにね。そうすりゃ、“アンラッキー”とも感じない。

インフルエンザだって、寝てりゃ、そのうち自然に治るのに、世間じゃ、タミフル飲まなきゃ(今年はイナビル吸わなきゃ)治らないって、思い込んでる(おまじない並みの効果しかないのに・・・※)。基本的人権の行使とまでは思わなくても、医療費を湯水の如く使う事に、抵抗感はない。


日経メディカルオンラインのブログ「アメリカ視点、日本マインド」にて、津久井宏行氏が、2011. 2. 21 付けの記事で、非常に重要な事を、サラリと書いておられる。

「医療にはお金がかかるんだけど、みんな、知ってるのかなぁ~?」
「綺麗ごとじゃ、ウマくいかないんだよぉ~」

って。

津久井氏のところでは、月に一回、査定会議なるものを開くのだそうだ。健康保険で査定をクラった医療行為について、カンカンガクガクとやるらしい。で、医学的正当性を裏付ける資料と共に再審査請求するんだけど、しかし、結局は再審査でも却下される、、と。却下の理由は「医学的には妥当性があることは十分に理解できるが、保険医療財政にも十分に配慮してほしい」というものらしい。


ここで、憲法の基本的人権に戻るんだけど。。。

第25条1項「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。」は、高額な医療行為の結果の“命”まで保証してるのかっ?ってこと。

今、それをしなきゃ死ぬけど、やれば、後の人生50年、生きながらえるっていうのなら、やるのはOKだと思う。全て税金でまかなうべきだろう。でも、今を乗り切っても、数ヶ月、もしくは数年の延命っていうのは、どうなの?税金でやることなの?

津久井氏によれば、米国アリゾナ州では、Medicaid(アメリカにおける低所得者向けの医療保険制度)でカバーされている患者は、2010年10月から移植医療に保険が適用されなくなったと。州の財政が厳しく、医療費が高額になる移植にまでお金が回せないという理由だそうだ。


小耳に挟んだところでは、日本でも 国民皆保険 をアメリカ型の Medicaid 方式にするという案があるらしい。賄えない分は、民間保険を活用するってことで。

高額な医療費をかけて、数ヶ月、数年の延命に意義を見出さなくなっている人は、増えているはず。っていうか、こういう思いの人の方が多いはず。でも、「国が払ってくれるから」、「あの人もやってもらったから」、、、こういう気持ちも少なからず働いて、結局、医療費の無駄遣い。わかっちゃいるけど、節約出来ない。。。。


中には、とんでもないのがいて、病院で殿様のごとき振る舞い、挙句、逮捕・・・と。

これも、憲法の過大解釈の結果なんだろうね。逮捕されるような威張り腐った奴は、きっと税金なんぞ、払ってませんぜ!!だんなぁ。。。。おっと、脱線。


いや、マジで、国民皆保険を維持するのはいいんだけど、最低限の保障で行くべきだよね。後は、民間保険に入る(生活習慣病は、まったなしに、民間保険扱いだね)。

自動車だって、自賠責と任意保険の二本立てで、うまく機能してんジャン。

で、国は、医療に係ってたお金を、介護にまわす。死ぬまぎわに、みじめだったり、苦しんだりしなきゃ、貯蓄しないで、お金は使うはず。今の若者だって。。。そう、イマドキの若者の貯金って、、、、スゴイからねぇ。オレも爪の垢を煎じて飲まなきゃイカンな。

そう、我輩は、社会に、かなりの貢献をしてるのだ。

税金だって、サラリーマンとして払っている分以外に、かるくその数十倍は、いままで、いろいろ払ってるし!!!

納税額に応じて、選挙の投票数をよこせぇ~~~~~~~っての!


お詫び:文章の最後のほうは、コワれてしましました。ワタシ。


※まっ、薬の効き目ってヤツは、、、、直球ど真ん中、ストライクな薬ってのは、あんまり、見かけナインだよねぇ。。。ほとんど、ボール球みたいなのばっかりでさぁ。でも、それしかないから、みんなで盛り上げて、「効くぅ~」みたいな?

薬の効き目は“気持ち”次第

英独研究チームによる脳画像解析で明らかに

 薬剤を服用する患者の“気持ち”が薬効にどう影響を与えるのか。個々の患者が持つ薬剤への信頼感や期待感次第でその効果が左右されることは、長年、医療現場で認識されてきた。英オックスフォード大学のIrene Tracy氏ら英独の合同研究チームが強力な鎮痛薬を使って実験を行い、機能的MRI(fMRI)で脳をスキャンした結果、その効果を信じない場合には効き目が表れなかったことが明らかになった(Sci Transl Med2月16日オンライン版)。


「鎮痛薬投与」情報で脳内の疼痛ネットワークが沈静化

 Tracy氏らによる実験の被験者は健康な男女22人(男性15人、女性7人)で、平均年齢は28歳(21~40歳)。いずれも神経疾患や精神疾患の既往歴がなく、実験で使用するオピオイドも摂取していない。実験は、被験者をMRI装置に入れた状態で片足に温熱刺激を与えた。1回当たり10段階の疼痛刺激を10分間与え、これを合計4回行った。

 1回目の基礎実験では、被験者に内容物を知らせず生理食塩水のみを点滴で投与。2回目の実験開始30分前から4回目終了まではオピオイドの一種、全身麻酔用鎮痛薬レミフェンタル塩酸塩(商品名アルチバ)を継続的に点滴投与した。同じ濃度(効果部位濃度0.8ng/mL)のレミフェンタルを投与し続けながらも、2回目の実験では被験者に投与薬の効能を何も話さず(期待値0)、3回目は鎮痛薬であることを知らせ(正の期待)、4回目は投与を中止したため痛みが増す可能性があると伝えた(負の期待)。

 fMRIによる脳画像で同氏らが初めに注目したのは、温熱刺激に反応したエリア。画像には、脳内で痛みを感じる疼痛ネットワーク(一次および二次体性感覚皮質、島、中帯状回)を活発化させたことが映し出された。具体的には、一次体性感覚皮質(左脳)で示されたピークボクセルは期待値0の実験で-8、正の期待の実験で-40、負の期待の実験で72だった。同じく二次体性感覚皮質(右脳)では56(期待値0)、-26(正の期待値)、26(負の期待値)という結果だった。つまり、薬効が知らされない場合を0とすると、知らされて期待値が高まると疼痛性刺激を感じるネットワークが著しく沈静化してマイナスを示し、逆に期待値が低くなるとネットワークが活性化し数値がプラスになることが分かった。

 また、疼痛強度の変化に伴い脳内で痛みを感じるネットワークの中心エリアにおける活動も変化した。さらに同氏らは、負の期待に比べ正の期待の時に脳のどの部位が活発化したかを調べた。その結果、背外側前頭前皮質、前帯状皮質、線条体、前頭弁蓋において反応パターンが認められた。


薬効の期待値が高まると疼痛強度評価は半減

 fMRIのほか、Tracy氏らは痛みの感覚を被験者が数値化する疼痛強度評価も行った。visual analogue scale(VAS、0=無痛~100=耐え難い痛み)を採用し、温熱刺激を与える温度計がVAS値70点を生じさせるように設定した。

 その結果、VAS値は1回目の基礎実験の66±2点[tスコア21=0.68、P=0.5]から、2回目の実験(期待値0)では55±3点[tスコア21=5.1、P<0.001]に、3回目の実験(正の期待値)では39±3点[tスコア21=6.4、P<0.001]まで下がった。

 しかし、4回目の実験(負の期待値)でVAS値は64±3点[tスコア21=8.5、P<0.001]まで上がり、基礎実験とほぼ同等になった。これは3回目の約1.6倍に当たる。同氏らはこのほかにも、不快度評価や不安度評価も合わせて行ったが、どちらも1回目の評価より2回目の評価が低くなり、さらに3回目の評価で一段と低下し、4回目の評価が1回目と同じくらいまで上がった。


まぁ、医療費が高いってのを知ってもらうには、一旦、全額払ってもらって、後で、償還してもらうのが、手っ取り早いんだけど、いろいろと問題はあるな。

それに、受診抑制には、自動車に任意保険のように、段階的料率を適用すればいいと思うんだけど、マズイ理由でもあるのかな?

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