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February 12, 2010

レギオン(Legion)とレジオネラ感染症

20100212_legionこの病原菌は、Legionella pneumophila(レジオネラ・ニューモフィラ)という名前で、在郷軍人(Legion)と“肺を好む”(pneumophila)ということにちなんで命名されている。


レギオン(Legion)と聞けば、ローマの軍団(の主力である重装歩兵)レギオンを思い出すのは、ローマおたくちゃんの証!ギリシャの重装歩兵ファランクスとは呼び名が違う。

強いのは、もちろん、レギオン。

ファランクスは、指骨(phalanges)として解剖学用語に、ファランクス (Phalanx)アメリカのレイセオン・システムズ社製、艦艇用近接防御火器システム(CIWS) Mk.15の名称として、その名を残しているとのこと。

さて、レジオネラ菌、ローマの重装歩兵レギオンのように、強いのか??

私の好きなテレビドラマ《ドクター・ハウス》では、診断に迷うようなシーンで、その名前が出てくることがあった。

教科書的には文明病などと言われている。1/3に下痢、嘔吐、腹痛が、1/2に中枢神経症状が出るらしいが、原因は不明。同じ菌により、熱しか出ないポンティアック熱ってのにもなるそうだが、こちらも、同じ菌で、一方では肺炎を起こし、一方では熱しか出ず治癒する理由も、わかっていないそうだ。


でも、文明病なんて言われて、尚且つ、重装歩兵なんて言葉と関係があるなんて、なんだか、R35 GT-R をイメージしてしまう。私の中では、レジオネラ菌のイメージは、R35 GT-R ・・・・なんだよねぇ・・・これがっ!

車をイメージしてしまう、もう一つの原因は、ポンティアック熱。ポンティアックって言やー、私らの世代なら、ポンティアック・トランザム!!アメ車の代名詞ってくらい、コテコテのアメ車っ!イタ車じゃないよ!!いや、ある意味、この中古車は一部のヤンキー御用達だったから、イタ車かもしれないけど、、、、。

ポンティアック・トランザムも、強かったよぉぉぉぉぉ!なんたって、ナイト・ライダーだからねぇ!マイケル・ロング刑事に向かって、喋るんですぜ!!ガンダム世代には、わかんねぇだろうなぁ~~~~!


おっと、脱線。


いや、私、実際に見たことないから、そんなイメージをつけるしかないんですよ。処方箋からじゃ病名わかんないし、そもそも、発病すれば入院しちゃうもんなのか、、、そんな事すら知らないし。。。。専門誌や論文雑誌読みながら、想像を巡らせているわけだ。


レジオネラ菌と症状の関係がわかんないのは、いまだに、微生物と宿主(ヒト)との分子レベルでの相互作用がわからないことだらけだからだ。現在進行形で、新しい知見が報告されている。


ちなみに、インフルエンザウイルスと宿主の関係でも、、、、

遺伝:インフルエンザの感染性にかかわる宿主因子

Nature 463, 7282 (Feb 2010)

A型インフルエンザウイルスが肺上皮細胞株で複製するのに必要なヒトの宿主因子を、2つの研究チームが全ゲノムRNA干渉スクリーニングを用いて同定した。

Königたちは、インフルエンザウイルスの複製に必要な295個の宿主遺伝子を特定した。そのうち、219個は野生型ウイルスの効率的な増殖に必要であり、23個はウイルスの侵入に必要である。

またKarlasたちは、ウイルスの複製に影響を及ぼす287個の宿主遺伝子を見つけたと報告している。

また別の解析を行った結果、そのうち168個(59%)を阻害することで、地域的な流行を起こすA型インフルエンザウイルスH1N1株(119個)、または、現在世界的な大流行を起こしているブタ由来A型インフルエンザウイルス株(121個)の増殖が抑制され、両者の60%が重複することが確認された。

これらの研究により、インフルエンザウイルス感染の治療に使われる宿主因子を狙った抗ウイルス薬の標的となりうるものが非常に多数になった。


と、ウイルスでもこうなんだから、もっと複雑なバクテリアでは推して知るべしだろう。

さて、強い車、速い車は、ヒトにドパミンを出させる効果がある。

愛車 GT-R のあの強烈な加速は、、、、ヤバイっ。でも、そのうち、慣れてしまう。麻薬の耐性と同じだ。

私は、Cピラーの形状にもやられてしまった為、加速に慣れても、愛着が失せる事は無いんだけど、加速だけの薬理作用でやられてしまった人は、慣れてしまえば、もっと、強い薬・・・もとい、車に変更しなくてはならなくなる。


耐性を克服できる手段があれば、愛車を長ぁ~く愛せるはずだし、なにより、お財布に優しい。。。ということは、家庭円満・・・・・!?


ところで、ベンゾジアゼピン依存の仕組みがわかったようだ。「α1サブユニットをもつ受容体を活性化しない、サブユニット選択的なベンゾジアゼピン類ならば、依存症を生じない可能性を示唆している」と。でも、これって、臨床的に“抗不安薬”として使えるのだろうか???

ドパミン分泌させてなんぼって事なんじゃないの?

ただ、神経活動だけが抑制される・・・・って状態、やる気が無くなり、ただ、生きているだけ・・・・って状態を想像しちゃうんだけど・・・・、間違ってるのかなぁ??


あっ! GT-R で、ドパミンが出ることによる依存が形成できれば、愛車を長ぁ~く愛せるのかぁ??待てよ!加速に飽きるって事は、耐性ではなく、依存が形成できない・・・・・現象なのか?

薬学:ベンゾジアゼピン依存性が生じる仕組み

Nature 463, 7282 (Feb 2010)

向精神薬のベンゾジアゼピン類は、臨床や快楽追求目的で広く使われている。

この薬は短期的には安全で効果的と考えられているが、一部の人には依存症をもたらすことがある。

これまで調べられている依存性薬物はすべて、中脳辺縁系でドーパミン濃度を上げることで作用し、腹側被蓋野で適応的なシナプス可塑性を誘発する。

今回新しい研究が行われ、GABAA受容体への結合により作用するベンゾジアゼピン類も同様に、ドーパミンニューロンの近傍の介在ニューロン上にある、α1サブユニットを含むGABAA受容体の正の調節を介して、腹側被蓋野のドーパミンニューロンの発火を増すことが明らかになった。

これにより、ドーパミンニューロンで薬物誘発性のシナプス可塑性が生じる。この知見はまた、α1サブユニットをもつ受容体を活性化しない、サブユニット選択的なベンゾジアゼピン類ならば、依存症を生じない可能性を示唆している。

Articles p.769

News and Views p.743


さて、現代に“レジオネラ菌”と言う名前が存在するのは、元をたどれば、カエサルがいたからだともいえる。カエサルがローマの共和制をぶっ壊し帝政にした事で、レギオン(Legion)の名が轟く事となったからだ(ほんとか?)。

カエサルはルビコン川を越える時「サイコロは投げられた」。口ばっかりの小カトーを筆頭にした元老院と元老院派の石頭連中に担がれたポンペイウスとの内戦に勝利し、エジプトでクレオパトラとねんごろになった後、小アジアの反乱分子ポントゥスを滅ぼした際ゼラという町から、ローマに宛てて書いた戦闘の勝利を伝える手紙「来た、見た、勝った」(Veni,Vidi,Vici.)。死ぬ時ゃ、「ブルータス、おまえもか」。。。。

う~ん、カッコよすぎ!!

ローマの軍団の主力、重装歩兵レギオン(Legion)は、カエサルに率いられることで、その力を見せつけ、(敵対する)人々を恐怖のどん底に落とした。。。。

そして、名を残した。(もしかしたら、カッコ良さだけで、名を残したのかも知れないが・・・・)


あのスパルタが、都市国家から帝国主義に路線変更できていたら、今頃、レジオネラ菌は、ファランケラ・ニューモフィラだったりして!

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Comments

日本語だとLegionella=在郷軍人病になっているけれど、退役軍人病ですよね~。(発病したのは、予備役じゃない爺さん達だし)

Posted by: koizumi Jr | September 17, 2010 at 11:42 PM

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