« 「脳死は人の死」案、衆院通過 | Main | コルベット ZR-1 、戦闘機と対決! »

まだらのヘビとおちんちん

20090623_snake_and_penisある日、あなたは男同士の親友数人とキャンプに出かけた。

早朝、あなたは親友の一人の悲鳴で目が覚めた。
急いで外に出ると、トイレの最中だったのだろうか。ズボンを下げた親友が倒れていて、マダラ色のヘビが彼の大事な所に噛みついていたのである。
あなたは、ヘビを棒で叩き殺し親友を助け起こした。
「おい。しっかりしてくれ」彼は必死で親友に呼びかけた。しかし親友は、意識はあるようだが朦朧としており、「う・うん」と唸るばかりである。
あなたは、脱兎の如くテントに戻ると、携帯電話で病院に電話をかけた。
「もしもし。ボクの親友がヘビに噛まれてしまったんです。ボクの大切な親友が!どうしたらいいんでしょうか」
「いいから、おちついて話なさい」医師は言った。「そのヘビの大きさは・・・模様は・・・」
あなたの話を一通り聞き終えた医師は言った。
「それは、かなり危険な毒ヘビだ。噛まれたところからすぐに毒を吸い出すしかない。そうしないと、君の友人の命はないだろう」

医師の助言を得たあなたは、この後、どうしますか??

他の親友達は、昨夜の深酒がたたってか、まだ、深い眠りの中です。。。。
 
 
 
私が、コミック雑誌“週刊モーニング”を読んでいた頃、当寺、連載中の“栄光なき天才達”で、強烈に印象に残っているシーンがある。

北里柴三郎がドイツ留学中の破傷風菌純粋培養および血清療法の創始という輝かしい業績と世界的な名声を土産に気揚々と帰国した時の事だ。港に船が到着する。しかし、誰も迎えに来ていない・・・・。
 北里「おかしいなあ・・・帰国の連絡はちゃんとついているはずなんだが・・・」

その後、東京帝大に出向くのだが、、当時の医学部長、青山胤通が、、、
『師弟の道を解せざるもの、、わが帝大に用なしっ!』
と面会もせず、、、、

状況がが飲み込めない北里
 北里「師弟の道を解せざる者・・・どういう意味だ?(つぶやき)」

そこへ、森林太郎(鴎外)が来る。
 北里「おお、森君。君は何か知ってるのか?」
 森「“師弟の道”の師とは東大教授緒方正規先生のことです」
 北里「緒方君の?」
 森「北里さんはドイツに旅立たれる前、6ヶ月ほど細菌学の基礎を身につけるため緒方さんの助手につきましたね?」
 北里「ああ、確かについた。あの時のおかげで私はドイツに行ってからずい分助かったよ。緒方君には感謝している」
 森「その恩を、あなたはアダで返した」
 北里「え?・・・(ハッとなる)脚気菌のことか?」
  うなずく森。
 北里「バカな・・・あれは・・・」


今でこそ、脚気の原因はビタミンB1不足だと知らない人はいないが、明治18年(1885年)当時、東大教授緒方正規は、脚気の病原菌を発見したと発表。脚気は当時の日本において、深刻な病気であったので、もし事実であれば画期的な発見であるとされていたのである。

留学した当初、北里はドイツ人学者から、脚気菌の真偽について問いを受ける。北里は追試をやってみたが、答えは、否定的。ペーケルハーリングが発見した菌も、師 ― 緒方のものも、いずれも雑菌の一種であって、脚気の病原菌とは認められない、と結論し発表したのだった。

明治14年、最年少(19歳)で東大医学部を卒業した森鴎外は、この時30歳にして陸軍二等軍医正(少佐に相当)。のちには45歳で軍医としての最高位、陸軍軍医総監の座にのぼりつめ、第八代陸軍省医務局長の椅子につく。この超エリートも終始東大医学部側を支持し、以後、北里と対立していくことになるのだが、、、、

重要なのは、このおかげで、当時の陸軍には脚気に倒れる軍人が後を絶たなかったことだ。日清・日露戦争では、戦死者の半数以上は脚気が原因と言われている。ところで、司馬遼太郎は『坂の上の雲』で、この辺の事情には全く触れていない。全てを野木希典の愚策のせいにしている。もっとも、脚気で死んだ・・・・じゃ、小説は面白くない・・・。おっと、脱線、ご容赦。

海軍は、後に慈恵医大を創立する高木兼寛(海軍軍医総監まで上りつめる)が脚気栄養欠陥説を提唱し、イギリス流の麦食により、脚気の発症を防いでいた。戦地での米食一辺倒の陸軍との違いである。
 
 
 
近年、その機能の見直しと認識改革を迫られた臓器がある。脂肪組織だ。脂肪を臓器と言うのには抵抗があるかもしれないが、単なる“貯蔵庫”だと思われているものが、ホルモンを産生し、恒常性を維持していたとは、、、、、青天の霹靂、、、、、、。

今現在、心臓の機能を“循環のポンプ”の他に“ホルモン産生”としている人は少ないだろう。ポンプ機能だって、形態としてどこからどこまでと厳密に定義できるわけでもないのに、、、、、一般の人に至っては、「ありえなぁ~いっ」って言うだろう。結局、実態ではなく、イメージとして知っているだけなんだよね。

自律神経系の上位中枢は脊髄および脳幹であり、これはさらに上位の視床下部や大脳辺縁系などによる調節を受ける。これはさらに上位の・・・・・・と。心臓も神経支配をうける臓器であるのに、、、、、

そして、移植心臓に神経を接続する事は出来ないのに、、、、、(しかも脳からの無視だけじゃなく胸腺からの拒絶も大きな事実・・・・・なのに、みんなで無視してる?)

イメージとして知っているだけで、侃侃諤諤、喧々囂々やっちゃう、、、、、
 
 
 
時を経て、過去を振り返るとき、「なぁ~だ、そんなこともわかったなかったんだぁ」というのは簡単だ。明治期の陸軍の米食を否定するのは簡単である。ただ、当時、一方(海軍)では出来ていた事を出来なかった事情は知る由も無い。あの文豪と呼ばれた天才、森鴎外にしてそうなのだから。
 
 
 
もし、自ら、親友の局所から蛇毒を吸い出すことの出来る人が、「人道的に、子供には臓器移植を・・・・」と訴えれば、私は聞く耳を持つだろう。(毒蛇に噛まれずとも吸いたい人は除く)

この行動は、根拠の無い信念より生ずると思われるが、ある意味、まねの出来ない立派な行為である。(映画“アルマゲドン”で泣ける私の価値観は、こんなものです)

しかし、蛇毒を吸い出すことが出来ない人が、いくら「人道的に・・・・・」と叫んでも、ハッキリ言ってシラけるだけである。私にとっては。現在の最先端の医学をもってしてもね。そういう意味で時期尚早・・・・・。(文科省が本年度iPS細胞研究に100億円がどうたらこうたらって記事を目にしたが、一桁、足りないんじゃないの??不毛な議論を避ける為にもね)

これを言うと喧嘩になりそうだけど、家族も含めて延命治療に賛成する側の自己満足、自慰的な満足感だけは得られる、、、、、現在の移植医療はそんなレベルだと感じている。そして医療行為者はまるで『ハリ・アドラ』だ。

ブラック・ジャックだって言っている。。「X線像で出来損ないということはわかっていたんだ。だから殺した方が母親のためだったんだ。それとそんな赤ん坊を生かすのが神の思し召しなのか」「……」「そのカエルみたいな脳みそのない子がどんな一生を送るというんだ。殺すんだ。そのほうが慈悲なんだ」

|

« 「脳死は人の死」案、衆院通過 | Main | コルベット ZR-1 、戦闘機と対決! »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



« 「脳死は人の死」案、衆院通過 | Main | コルベット ZR-1 、戦闘機と対決! »