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April 21, 2008

アマージ錠2.5mg

20080421_menstruation世の中、見かけが本来あるべき姿とかけ離れてしまった為に、、、見かけが本来ある姿を覆い尽くしてしまった為に、、、その事にデメリットしか感じられなくなってしまっている人の、いかに多い事か。

例えば、女性の月経。

タイトルの薬は、この月経に関連した片頭痛の治療薬として販売推進されようとしている薬なのだが・・・・・。


どうして人間には28日周期で、こんな煩わしいものがあるんだろう。。。。誰しもが思うことなんだと思う。そして、医療従事者も製薬メーカーも・・・・。


だけど、月経が人間の生存・繁栄に有利な生理現象として“進化”してきたわけじゃないことを知れば、上のように考える事が、ナンセンスだと感じられるようになるんだろう。

そう、人間が28日周期をに煩わされるようになったのは、文明が発達したつい最近のことで、それ以前では、人間は“動物”として、28日周期なんて事を気になんぞしていられなかったのだ。

その昔、女性は生殖年齢を迎えて、妊娠し、出産後、授乳を開始する。子供が成長するのに、だいたい母乳を3年与えたとすると、この間、女性に28日周期は訪れない。出産した後でも、授乳が必要な期間は、ホルモンバランスがそうなっているのだ。

知っている人もいると思うが、PRL(プロラクチン)が、乳汁を分泌させるためのホルモンで、妊娠後にはPRL(プロラクチン)の濃度が上がり、出産して授乳を開始すると、赤ちゃんのおっぱいを吸う刺激(乳首刺激)で、さらにPRLは分泌されるようになる。そして、PRLによって、排卵が抑制さる。

授乳から開放された女性は、再び妊娠可能な状態を取り戻し・・・・・また、このサイクルを繰り返す。

動物本来の機能というか、地球環境がホモサピエンスに求めたのは、このような生殖サイクルを円滑に遂行するスペックだ。決して、28日周期を繰り返す事ではない。

自然現象からすれば、28日周期を繰り返す事自体が、異常事態だと言える。

女性が出産しても、母乳を与えずにいると乳首刺激の欠落により PRL 分泌が減少し、エストロゲンが多くなり・・・・早々に28日周期を再開する事になる。それは誰でも知っている哺乳瓶の使用によったり、離乳食の充実による。


28日周期に伴う片頭痛を治療する為に、5-HT 1B/1D 受容体作動薬を服用するという程度の事なら、まだ“生物としての感覚の麻痺(欠落)”とまで大袈裟に言う事もないのだろうけど、後期高齢者医療制度を問題にしたがる連中の底辺にある意識を慮ると、それは恐ろしい。


彼らは、生物の定めである“老化”を否定しているのだ。


“老い”は“老い”として認識している人でさえ、ひとたび、医療において取り上げる“老化”となれば、完全否定とまではいかなくても、生物が生まれて成長して老いて死ぬということを、正面から取り組もうとはしない。

製薬メーカーの為に老化が“病気”にされ、医療機関の経済活動の為に、老化が“病気”にされており、その感覚が世の中を覆い尽くしている。

その感覚の麻痺は、チューブにつながれ延命された人体の“正常とかけ離れた状態”を知らずして、その医療行為の是非を費用面からのみ語ろうとする事の愚かしさにも繋がる。

生命体に結果の平等などありえないのに、平等にすることが人道的と感じる感覚は、まったくナンセンスとしか言い様が無い。
 
 
 
最近の私のエントリーは、この手の話になると“宗教”に繋がる事が多い。もしかしたら、最近ここを訪れてくださった方の中には、私の事を“副業で宗教活動をしているあやしい奴”と勘違いしている人もいるかもしれないので、タイトルを薬の名前にして、内容もこんなにしてみました。

私は、これでも本物の免許をもって医療に従事しています。。。。使っているのは、運転免許だったりして・・・。

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