ノロウイルス感染症の過剰報道
はっきり言って、マスコミの“無知さ”がコレ程良く解るエピソードはない。ノロウイルスって、ぶっちゃけて言えば“お腹の風邪”だ。同じ“風邪”でも急性上気道炎の方の患者数が10万人を越えても、“何処吹く風”なのに、ノロウイルスに関しちゃ、それを、まるで“コレラ”のような扱いで報道しまくっている。
患者数が『○○人を越えました~~~』と。
寺田寅彦の言葉が思い出される。
『ものを怖がらなさ過ぎたり、怖がり過ぎるのはやさしいが、正当に怖がるのは難しい。』
結局、門外漢が口を出すとろくな事が無いって訳だ。いつぞやの FM 放送の女性アナウンサーしかりだ。『AIDS は怖くない』と言いまくっていたアレ。
ここ WebMaster's impressions をご覧の方で知らない人が居たら、私は悲しくなってしまうので、何度も言うが、、、
---AIDS は治癒する疾患ではない---
HIV 感染症以外の感染症では、たとえ致死率が80%だったとしても、それを克服できれば、その後は自然治癒する。そして免疫を獲得する。しかし、HIV はその免疫中枢そのもの破壊するウイルスで、ヒトが本来もっている生体防御システムは役に立たない。治療薬を使って、小康状態を保つ事だけは出来るが、その治療薬の費用と副作用は耐え難い。
インフルエンザ H5N1 の報道でも、マスコミの“的外れの騒ぎ方”は目に余る。
シロウト(マスコミ)がセンセーショナル(視聴率や購買部数目的)な報道をすればするほど、シロウト(国民)は“正当に怖がる”事が出来なくなっていく。
そしてシロウト(国民)は容易にパニックに陥る。
こんな報道の仕方を『国民の知る権利』とか言っちゃうんだから、大笑いだ。
インフルエンザの時は養鶏業者だったが、今度のノロウイルスでは牡蠣業者が集中砲火を浴びている。
販売量がた落ちカキ業者悲鳴 ノロウイルス被害ここにも2006年12月17日(日)09:00
ノロウイルスが原因とみられる感染性胃腸炎の大流行で、出荷がピークに入ったカキが販売不振に陥っている。感染源は一般に「ウイルスに汚染された二枚貝など」と言われることが多いため、消費者がすぐさまカキを連想し敬遠しているためだ。「今年に入ってカキが原因と断定された例はない」と主力産地の宮城、広島の関係者はカキがやり玉に挙げられていることに一斉に反発している。
感染性胃腸炎は11月以降、患者が急増。流行地域は西日本から中部、関東へと拡大し、国立感染症研究所の調査で、11月27日―12月3日の全国の患者総数は6万5000人を超え、1医療機関当たりの患者数は21.8人と過去最多に上った。
東北の患者数は4日から10日までで5000人を突破。その後、秋田市と岩手県九戸村でそれぞれ高齢者の男性が死亡している。例年は12月中旬以降にピークを迎えることから、患者数が過去最多となるのは確実とみられている。
患者の急増に伴い、もろに打撃を受けているのが、旬を迎えたカキだ。
「スーパー側が仕入れ量を急に減らし始め、12月は書き入れ時なのに商売は上がったり。カキが原因ならまだしも、言われなき誤解だ」と宮城産の仲買業者。宮城産の出荷は10月に始まったが、10月初旬の低気圧の影響で養殖施設の一部が損壊し、生産量は1割以上減る見通し。石巻市の生産者も「出荷を待つばかりだったカキが落下する被害に遭った上に、ノロウイルス騒動が持ち上がり、踏んだりけったりだ」と嘆く。
生産量全国一の広島産も深刻だ。広島市の仲買業者は「卸売市場への販売量は半減し、ギフトは200件近くキャンセルされた。メニューからカキを外す飲食店も出ている」と困惑している。
ノロウイルスは冬場に食中毒を起こす代表的なウイルスで、保菌者が調理した食事を食べたり、患者の便や吐しゃ物を処理したりした際にも感染することがある。老人介護施設や学校などでの集団発生が多く、2次感染で患者が増えているとみられている。
ホリエモンは現代のマスコミを、『世論形成に「想像を絶する」影響力をもつと指摘。テレビ局の社長は、日本の総理大臣よりも巨大な権力をもっている』と言っているが、まったくその通りだ。更に、この権力には自浄作用が働かない。(ライト・セーバーを持った猫)
人の生活を踏みにじる“権力”を持っていて、それを正当化する“悪知恵”は持っているが、その事自体を判断する“智恵”は持っていない。
M.Scott Peck 博士によれば、これは“集団の邪悪”という事になるのだろう。
ノロウイルスの報道に携わった人は、『牡蠣業者が悲惨な目にあった事と、自分のした事は直接関係ない。可哀相だとはおもうが、そのクレームを受け付けるのは、私の仕事ではない』と言うだろう。
まさに、これが“集団の邪悪”“組織の邪悪”だ。責任の所在がハッキリとしない。あるいはハッキリとさせない意図が見え隠れする。責任を取れる筈も無い上司が『俺が責任を持つから、どんどんやれ』と、ありがちな“良い上司”の存在も見え隠れする。
こんな事を考えていたら、なんだか吐き気がしてきた。ノロウイルス感染症は治ったのに、おかしいなぁ!!あっ!マスコミが“毒”を撒き散らしているからかもな。
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