ブルーバックス2点を回収・絶版、盗用発覚
読売新聞によれば、『「科学史から消された女性たち」と、「早すぎた発見、忘られし論文」(ともに大江秀房氏著)の2点に、他の本や論文から多数の盗用が見つかったとして、回収・絶版にする措置を取ったと発表した。』そうだ。
実は、「早すぎた発見、忘られし論文」は読んでいる。
科学者達の伝記や科学史は好きな分野なので、いろいろと読み漁っていたこともあって、この本を読んだときにも、「誰が書いても、同じようになるんだなぁ」なんて感じてた。
盗用とされたのだから、まるっきり同じ文章を使ったのだろうか??それにしても、間抜けな作家だ。でも、内容は史実だし、取りたてて突っ込んだ考察をしている訳でもないので、回収・絶版とは、なんだかなぁ!って感じである。
私、ブルーバックスシリーズは大好きで、かなり買い捲った時期があった。その当時、良く行ってたのが JR 西船橋駅前にある三省堂書店。バスの時間を待つ間に、立ち寄ってはブルーバックスシリーズの新刊をチェックして、面白そうだったら買っていた。何しろ、ローカルなバス路線(桐畑行)の為、1時間に発車する数が少ないから、本屋で暇つぶしするしかなかったのである。現在は、JR 西船橋駅は利用していない。
で、この「早すぎた発見、忘られし論文」は、新聞の書評を読んで買ったんだか、ぶらっと立ち寄った何処かの本屋で買ったんだか覚えてないのだが、タイトルからかなり期待していたのだが、非常に物足りない内容だったのを記憶している。
もし、「早すぎた発見、忘られし論文」が、こんな事になったおかげで、プレミアム価格にでもなったら、非常に嬉しいのだが、、、、なんねぇだろうなぁ。
そういえば、昔、本の検索がネットで現在みたいに出来なかった頃、『栄光なき天才たち』(伊藤 智義, 森田 信吾 共著)の巻末に掲載されていた参考図書ってヤツを参考に本を買った事がある。これ、漫画本である。漫画本のリファレンスを頼りに本を買うなんて、最初で最後の経験だったけど、このお二方、非常に良く勉強されているなぁと感心したものだ。
で、その“漫画本”を参考にして買った本の中に『新興コンツェルン理研の研究 : 大河内正敏と理研産業団』(時潮社)という本があったのだが、全く、予想外の内容に唖然としてしまった事を思い出いだした。高かったので良く覚えてるのである(笑)。(調べたら、1987 年 1 月の刊で、当時3500円もしている。)
私は、、、、
【長岡半太郎、鈴木梅太郎、本多光太郎、寺田寅彦、仁科芳雄、朝永振一郎、湯川秀樹・・・。
1917年に設立された理化学研究所には、日本のCOEと呼ぶにふさわしく、きら星のごとく俊才が集っていた。
その栄光の時代を率いた第三代所長・大河内正敏は、科学主義工業、農村工業を掲げて、ビタミンA、感光紙、ピストンリング、と次々に事業化。
最盛期には63社を数える理研産業団を育んだ。
研究所発、研究者発の事業開拓。「科学技術立国・日本」の出発点であった。】
このような人とその業績(研究)に焦点を当てた書籍のつもりで買ったのだが、そこには、財務表が・・・・・。
そうなのだ、『新興コンツェルン理研の研究 : 大河内正敏と理研産業団』は、当時の財務状況を詳しく検証した本だったのだ。第三代所長、大河内正敏博士は、大変ずぼらな責任者だったらしいので、それでこんな本が出来たのかと、それでも、間違って買った事を認めるには悔しいので、読み進めたのだが、、、1/3も読まないうちに、頓挫してしまった。(苦笑)
Amazon.com で検索してみても《新興コンツェルン理研の研究》は hit しない。もう、売ってないんだろうか??
1年間に発売される“本の数”って言ったら、凄い数なんだろうから、面白くない本は淘汰されて、忘れ去られていくのだろう。
「早すぎた発見、忘られし論文」も、もう少し、バレるのが遅ければ、自然消滅してしまって、こんな不名誉な形にはならなかったのかもしれないね。まぁ、著者にはお気の毒だが、これもまた人生だ。他にも色々と科学系の本を書いてるみたいだし、次回作を頑張るしかないね。
p.s.ココログが“落ちてた”らしい。《WebMaster の嗜好》にエントリーを追加してから、こっち(マリンパの雑感)にも追加するのに、エライ時間が経過してしまった。というわけで、タイムラグは私の責任ではないのでした。(汗)
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