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July 25, 2005

willful negligence

未必の故意
〔連語〕行為者が、犯罪事実の発生することを積極的に意図したわけではないが、自分の行為から場合によってはその結果が発生するかも知れないし、そうなってもしかたがないと思いながら、なおその行為に及ぶときの意識。

国語大辞典(新装版)小学館

みひつ‐の‐こい【未必の故意】
〔法〕行為者が、罪となる事実の発生を積極的に意図・希望したわけではないが、自己の行為から、ある事実が発生するかもしれないと思いながら、発生しても仕方がないと認めて、行為する
心理状態。故意の一種。

広辞苑


読売新聞7/24朝刊《医の現場・下》の中で、京大心臓外科米田教授曰く「病院が医師の技術の低さを放置すると、大きな『罪』になる。その事が今回の問題(東京医大)で・・・」と指摘しているように、未必の故意は大きな罪なのだが、どうも、日本語の“未必の故意”は、そこに悪意が存在しないようなニュアンスが感じられる。


『えっ、そうだったの?しらなかったぁ。悪気はなかったんだよ。本当に申し訳なかった』って謝罪すれば許されそうな、そんなニュアンスが感じられて仕方がない。


英語(日本語以外)に“未必の故意”に相当する言葉を捜すと、それは、willful negligence となる。willful(意思満タン、意図的な)な negligence(怠慢)だ。

そこには、善意・悪意を問わず、意思が存在する。だから、欧米での“未必の故意”は計画的な犯罪と同等の処罰を受けると誰しもが考える。

その為、プロフェッショナルは切磋琢磨して当然、と自他共に意識する。


ところがどうだ。日本では“未必の故意”は計画的な犯罪とは、誰も考えない。


---あまいなぁ---


22日付(だったか)の薬事日報にがん治療専門薬剤師の認定に関する記事が出ていた。
やり取りのなかで、申請の要件と最終的に“試験”を課すことに対して『ハードルが高いのでは?』という意見が出たと書いてあった。

当然、この認定を行う当該学界の責任者は一蹴したとあったが、薬剤師の中から『ハードルが高い』と言う意見が出た事に、『まぁ、(薬剤師だから)当然だろうな(薬剤師の医療における意識なんてこんなもの)。』と『同じ薬剤師として情けない』という複雑な心境になった。


情けないけど、肩書きだけが欲しいような人間がうじゃうじゃいるのが現実の医療の世界なのだ。がん薬物治療でミスって患者を死なせても、日本人だから“未必の故意”で簡単に済ませばいいと思っているのか・・・?
学生の指導薬剤師に試験を課さず、能力の低い指導者を輩出するよりも罪深いと思う。
レベルが低ければ、結果は悲惨になるがん治療専門薬剤師など、ハードルが高くて当然だと思うのだが、現実には、『ハードルが高い』といってしまう薬剤師がいる。いったい、こういう薬剤師の頭の中はどうなってるんだろうか?
(ふだん、私は“馬鹿薬剤師”という言葉を使っているが、こんな事を言うヤツは“馬鹿薬剤師”じゃなく“犯罪者”だ。)


日曜日の朝は遅い。特に今朝は、昨晩遅くまで Nucleus と格闘していたせいもあって、遅くまで寝ていた。遅い朝食を取りながら読んだ朝刊に出ていた京大心臓外科米田教授の「未必の故意は罪だ」の文章を目にして、目が醒めた。

この“未必の故意”に関しては、何度かテーマにして WebMaster's impressions で書いているけれど、本日は、日本人の意識として“未必の故意”を欧米と同等の willful negligence に変えないと、医療の世界で跳梁跋扈する魑魅魍魎の意識を変えることは出来ないだろうナァって、思ったのだった。

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Comments

thanks for the interesting information

Posted by: Mahneake-web | July 14, 2010 at 07:09 AM

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